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今、会いたいー5 ページ24

ゴールデンウィークの渋滞に巻き込まれた私が会場に着いたのは、開演5分前だった。

進まないバスの中で焦りながらも、気にかかるのは康介の電話。ただの脅しだと楽観的になれないのは、なぜだろう?


「えっと、東ゲートのスタッフさんにこのパスを見せればいいのよね……」

ほとんどの人が入場した後なのか、外には人がまばらだ。キョロキョロと辺りを見回しつつ、足早にゲートを探していると―――トートバックの中でスマホが震えた。

まさか、康介……?
あ、違う。聡美ちゃんだ。


「―――もしもし?」

足を止めずに、私は電話に出る。

『Aちゃん! よかった、つながった』

「……どうしたの?」

『さっきね、康介くんから将悟に電話があったんだけど、変なこと言っていて』

ドクンと、心臓が鳴る。

「……なんて、言ってたの?」

『“Aに捨てられた自分は、生きていてもしょうがない。俺の人生を終わらせたのは、Aだ”―――そう、Aちゃんに伝えてと』

背筋がヒヤリとする。
喉元にナイフを突きつけられた気がした。


『ごめん、Aちゃんは康介くんと別れているし、伝えるべきじゃないと反対したんだけど……。あ、』

『―――Aちゃん? 悪い、康介の奴、尋常じゃないんだよ』

聡美ちゃんから電話を代わった将悟くんの余裕のない声に、私はようやく足を止める。

「どういうこと?」

『康介がメンタル病んでるのは知ってるよね。あいつ、学校も辞めたんだ』

「―――え?」

教師になるのが子どもの頃からの夢だった康介が学校を辞めた?

『あいつが受け持っているクラスでいじめがあって、かなり問題になっていた時期があってさ。昨年の年明けのことだから、Aちゃんも話聞いてない?』

「……ううん」

当時は、まだ同棲していた。だけど、初耳だ。

『そっか、心配かけたくなかったんだな。その後、俺は異動したから詳しくは知らないけど、学年主任や校長、保護者たちからも責められて相当参っていたらしい。担任も外されてさ』

……なにも、知らない。

だって、昨年の4月、康介は6年生の担任になったと喜んでいたよ。
外食をしてお祝いだってした。

全部、嘘だったの……?


 
 
 

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設定タグ:羽生結弦 , フィギュアスケート   
作品ジャンル:恋愛
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エミル(プロフ) - ころねさん» キュンキュンしてもらえて、嬉しいです♡ すっかり可愛い羽生さんになってしまいましたが、しばらくこの状態が続きます(笑) (2022年11月28日 22時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
ころね(プロフ) - うわ〜キュンキュンします♡赤面する羽生さん、かわいすぎる(^^)でももどかしい! (2022年11月28日 22時) (レス) @page37 id: 800fd7d527 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 璃子さん» 二人の距離が縮まればいいなーと思いつつ、書いていますが……まだしばらく友達の予定(笑) (2022年11月18日 22時) (レス) @page27 id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
璃子(プロフ) - わぁぁ…ここで待て!ですか!!どうなっちゃうの?気になる〜〜 (2022年11月17日 22時) (レス) @page27 id: 9bf38dcb2c (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 璃子さん» 璃子さん、ありがとうございます。ライビュは大きな画面で羽生さんを観ることができるのがいいですよね。ドアップになるたび、変な声が出そうになるけど(^_^;) 可愛い羽生さんは、書いていて楽しいです。しばらく恋に翻弄されてもらう予定(笑) (2022年11月1日 22時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エミル | 作成日時:2022年10月25日 21時

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