欲しい答えー２ ページ39
「ゆづ、痩せた？」
マンションの内廊下のダウンライトに照らされたゆづのシルエットがひとまわり小さくなった気がした。
というか、頬こけてない！？
「あー、アイスショーの間は痩せるんだよな」
「ご飯食べてる？」
体もさらに絞られていて、細身の長袖シャツがオーバーサイズにすら見える。
「あんまり。一度食べなくなると、よけいに胃が受けつけない」
それ、大丈夫なの……？
彼は、プロのアスリートだから自己管理はしっかりしているだろうけど。
「ってかさ、Aも痩せたんじゃね？」
ゆづが私を見下ろして、首を傾げる。
「痩せたというか、忙しくてやつれた。食べるのがどうでもいいぐらい疲れちゃって」
だから、痩せて欲しいウエストじゃなくて、胸がサイズダウンしたのよ。
悲しい……。
「今日もお味噌汁だけにするつもり。簡単だし」
出来合いのお惣菜も外食も胃もたれしそうで。こういうときは、お味噌汁に限る。
「……お味噌汁か。汁物なら俺も食べれそう」
ゆづはぼそっと呟くと、
「俺のぶんも作ってよ」
めちゃ可愛い笑顔でねだってきた。
「えー、やだよ。ゆづのほうがお料理上手だもん。自分で作りなよ」
「食欲ないから、作りたくない」
唇を尖らせたゆづは、腰に手を当てる。
ウエスト、ほっそい！
ちょっと心配になるレベルだ。
「一人分も二人分も一緒じゃん」
「おいしくないよ？」
「食べれないわけじゃないだろ」
「そうだけど……」
結局、ゆづに押し切られる形で了承させられてしまう。
お味噌汁作るなんて言うんじゃなかった。
出来たら鍋ごと持ってきてねと言い残して、さっさと部屋に戻ってしまったゆづを見送り、意気消沈した私は部屋着に着替える。
前々から感じていたけど、わりと強引なところあるよね、ゆづ。
いいけど。
冷蔵庫を開けて、食材を確認。
舞茸としめじ、ほうれん草と……冷凍していた鶏肉がある。とりあえず、ほんだしとお味噌があれば、なんとかなるか。
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エミル(プロフ) - 鹿さん» いつも楽しみにしてくださり、ありがとうございます！私もこの先どう恋愛にもっていこうか、思案中です(笑)恋愛に目覚めた羽生さんがどうなるか考えるのも楽しみ。 (2022年9月19日 10時) (
レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 冷めてますね〜＾＾こんな羽生さんがどうやって人を好きになるのかすっごく楽しみです！どんな痛い目にあうんだろ…ドキドキ！ (2022年9月19日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - ころねさん» きっと、お料理している姿もめちゃカッコいいはず！半分こしたいという妄想(笑) (2022年9月16日 22時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
ころね(プロフ) - 羽生くんが作ったオムライス…なんて素敵なパワーワード！ (2022年9月15日 23時) (レス) @page29 id: 800fd7d527 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 璃子さん» 璃子さん、そう痛い目にあう羽生さんを書きたい！楽しみにしていてください（←自分でハードル上げる･･･汗） (2022年9月14日 21時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エミル | 作成日時：2022年8月23日 20時
