＊勘違い 2＊ ページ18
＊
「私は悪くないです。ラインハルトが邪魔しようとしたので私は止めようとしたんです」
団長室に入室しての一言目はそれだった。
ユリウスと話していたマーコスの顔は険しい。
必死に弁明するAをマーコスは黙って見つめる。
「Aちゃんから勝負仕掛けてたよね？」
「仕掛けてない。そもそもラインハルトと私じゃ勝負にならない。私は練習した魔法をちょーっとラインハルトで試そうとしただけで」
「Aちゃんのあの目は本気だった気がするけどネ」
フェリスとAが繰り広げる押し問答に、ユリウスは苦笑いを浮かべる。
マーコスの前だというのに、二人の世界を作っている。
ユリウスが仕方ないと間に入ろうとすると、
「その話はまた後日だ。A、お前を呼んだのはこれからのことについてだ」
マーコスがAの名前を口にする。
声を張ったわけではないが、Aはマーコスに向き直る。
Aはマーコスに対して素直である。
騎士団団長と騎士団に所属する者としては不適切な距離感に、ユリウスの頭が痛くなるときもある。
しかし、Aはマーコスに呼ばれれば何をしていても彼の話に耳を傾ける。
上司と順従な部下、とだけでは片付けられない関係があることはユリウスにもわかった。
エミリアにさえ反抗的な態度を取ることがあるAがどうしてマーコスだけには従うのか、その理由を知る者は数少ない。
この場でそれを知るのは、本人たちだけだ。
「お前は今日からユリウスに世話になる。わかってるな？」
「はい。迷惑はかけません。ユリウスに怪我をさせません。アナスタシア様に逆らいません。いずれかの陣営が有利、または不利になることは他言しません。リンガを食べすぎません」
Aの宣言にマーコスはやれやれと頭を振る。
命が狙われている者の言動ではない。
フェリスは緩む頬を隠しもせず、ユリウスは表情を変えないがマーコスに同情していた。
「聞いてはいると思うが、Aの命を狙っている輩がいる」
ユリウスとフェリスを包む空気が一変する。
一方で、Aはマーコスの話を聞きながらも意識はスバルのことに移っていた。
スバルを治療したのはフェリスだ。
心配することはないが、エミリアとの関係をいままで通り保つことは難しい。
エミリアとスバルもまた、お互いに何を思っているのかわからないのだ。
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零(プロフ) - 更新楽しみにしてます (2月22日 11時) (
レス) @page30 id: 679f50534d (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！サ終してしまいましたが、周りにプレイしている人はいなかったので同じ気持ちの日がいて嬉しいです。リクエストもありがとうございます！時間はかかってしまうかもしれませんが、必ず書かせていただきますのでよろしくお願いいたします！ (6月30日 19時) (レス) id: 4f48ae530b (このIDを非表示/違反報告)
あられ - 更新ありがとうございます！ 私もリゼロスは好きなキャラの色んなイラストを見ることができて嬉しかったので、サ終すごい悲しかったです。またリゼロを楽しめるゲームが出るといいですね。 番外編ですがラインハルトとの絡みが見たいです！ゆっくり待ってます！ (6月25日 1時) (レス) @page21 id: f37c856724 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！更新を喜んでいただけて私も嬉しいです。誤字報告ありがとうございます。気づかなかったので本当にありがたいです。これからもよろしくお願い致します！ (2022年11月12日 23時) (レス) id: 8d067758b7 (このIDを非表示/違反報告)
あられ - 好きなリゼロ小説なので更新されていてとても嬉しいです！17ページですが団長が待ちくたびれているが街くたびれているになっています。これからも応援してます！ (2022年11月12日 20時) (レス) @page17 id: ac6762bdac (このIDを非表示/違反報告)
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