怪盗と泥棒猫 (ページ38)

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「で、ブラックムーンはどこにあるの？」

ル「、、、」

まあ答える訳ないか、私ははぁと盛大な溜息を
ついて腕を組む

もともとキッドにあげるつもりみたいなもんだし

「興が醒めたので私はこれで」

2人とも私をみて頭の上にはてなが浮かんでる状態
その時丁度部屋の扉を叩く音が聞こえた

警「皇女様いらっしゃいますか？！」

開かないと気づいたのか扉をこじ開けて
入ってくる気か、時間の問題だな

「キッドも今日は諦めな」

なんとまぁドスの利いた声
自分でも怖いと思っちゃう程に

キッドは皇女の手の甲にキスを落として
甘いセリフを囁いちゃってるし

もうしびれを切らした私はキッドの服を掴んで
窓から飛び降りた

キッド「あり？」

そして下に落下していく途中で窓ガラスを
割りそこから部屋へと進入し、キッドを離した

キッド「何をそんなに怒ってる？」

「はぁ？！もとわといえばあんたが！！
、、、皇女に手なんてだすから、、、」

う、、やばい我ながら恥ずかしい

多分今ものすごく顔が赤いキッドを直視出来ない

キッド「へぇ、、、」ニヤッ

キッドが近づいてきて頬を両手で包む
そしてキッドど目線が絡み合う

キッド「嫉妬って言うものですかね、姫？」

あ、やばいあいつのペースに乗せられてる
分かってるつもりでも動けない自分がいる

目をギュと閉じると唇に柔らかい感触

えっ？と目を開け見上げれば

キッド「クスッ、こないだのお返しですよ」