3 ページ3
.
「・・・おやすみ……」
あま〜い声で、囁くと。
そっと。私に布団をかけた。
甘い。甘々だよ隆くん。
どうしちゃったの?
いや、でも。
どうしちゃったの?って、変だな。
恋人なら、こういうのって当たり前の事だもん。
おやすみのキスとか、普通だよね。
やっぱり、隆くんおかしいよ。
私達、変なんだよ。
もしかして。
考えたくないけど、もしかして。
誰かと間違えてる?
いやいや、隆くんに限って、そんなハズはない。
・・・でも、そう考えると、納得。
もしかして私は二番目の女?
二番目より、もっと下?
しょうがないから、付き合ってやってる。みたいな?
なんだそれ!
隆くんは、そんな、そんな事……
・・・言いそう。
ああ、ダメだ私。
隆くんが、予想外な行動とるから!
どんどん変な妄想が広がってく。
二番目でもいいよ!
三番目でもいい!
とか思い始めてる。
キスとか、ハグとか!
それ以上も!
したくないなら、しなくていい!
その、優しい声で。
私の名前を呼んでくれれば。それだけで満足なんだよ!
一緒に住んでるのに、寝室が違う意味とか!
聞かないからね!
気にしてないから!
あ、これ気にしてますって言ってる様なもんじゃん。
違うんだよー!って。
別に隆くんには聞こえてないのに、否定しとく。
だめだ。もう寝よう。
どんどんマイナスな方に、気持ちがいっちゃう。
.
359人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あめ | 作成日時:2015年8月20日 13時