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ぱたぱた。夜中に音がした。
隆くんかな、そう思うけど、気づかないふり。
「・・・ただいまー……」
そおっと。音を立てないように。
ゆっくり、ゆっくり。歩いてる隆くん。
寝てる私を気遣ってるんだろうな。
優しいなぁって。
でも、昼間の事があって。
まだちょっと怒ってるから、無視。
「・・・Aー、、起きてるー……?」
小さな、声。
起きてるけど。
わざと、寝たふり。
「・・・さすがに寝てるよなー……」
そうだよ?
何時だと思ってるの。
夜中の三時だよ?
「・・・ごめん……」
申し訳なさそうに、謝る隆くん。
そおっと、寝てる私に近づいて。
ちゅ。優しく、キスをした。
キス!キスされちゃった!
初めてだ!
ん?待てよ。
三ヶ月付き合ってて、キスが初めてって、異常なんじゃない?
それっぽい雰囲気になっても。
すぐ健ちゃんが!って、どっか行っちゃうし。
「・・・ふは、かわい……」
可愛いって、何が?
私が?
ううん、そんなハズない。
だって、隆くん。
今までに一度も!
私に可愛いなんて言った事ない!
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作者名:あめ | 作成日時:2015年8月20日 13時