【翔くん家で遊ぼ４】－３才児と赤ちゃんと俺たち－ (ページ7)

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鼻血ページ7

【翔side】

珍しくめざましが鳴る前に目が覚めた。

横になったまま、グーっと伸びをして、

翔「んーー・・・」

それから・・・

きっとこれは本能なんだろうな。

まだ半分寝てる自分のしょぼしょぼする目で、Aと子どもがちゃんとそばにいるか確認すんだもん。

Aはもうすでに起きてて隣にはいなかったけど、その代わりに「トントントン…」ってキッチンの方から幸せの音を俺の耳に届けてくれた。

子どもたちは当たり前のように俺のそばにちゃんといるんだ。

ただそれだけで、朝から心底幸せに包まれた。

俺の右側に、スースーと気持ちよさそうにまだ眠っているチビ嵐。

嵐「ｚｚｚ…」

お前のこと、ほんと好きで、すごく好きで、やべぇくらい好き。

パパは今日もやっぱりお前が大好きだ。

あれ？

でも確か寝る前は左側にいたはずなのにな…。

ってことは、俺を乗り越えてった？

どんだけ寝相わりぃんだよ。

ばんざいのポーズで眠るその姿は、俺にとっちゃ３才でもまだまだ赤ちゃんに見える。

その布団から出た両手を、そっと起きないように優しく布団の中へいれてあげた。

反対の左側を向くと、絆がチビ嵐と同じようにばんざいのポーズで眠っていた。

絆「ｚｚｚ…」

兄妹で同じ格好で眠るんだな。

手寒くねぇのかよって思いながら、チビ嵐と同じようにそっと布団の中へ入れようとした。

壊れそうなくらいちっちぇー手は、何かを掴むようにグーにしている。

俺が触れた瞬間、俺の人差し指をしっかりと握った。

翔「……、、ぁ、」

絆「ｚｚｚ…」

やべぇ、めっちゃ可愛い・・・

寝てるのに…。

寝てるのに、俺の指を……！

俺の、俺の指を、、、ギューってしてる！！

俺の指１本握るのが精一杯なくらいちっちゃい手。

朝から絆と手を繋げるなんて、すげー幸せだ。

なんでかな。俺、今すげぇ涙が溢れ出そう。

やっぱこの子のことも、すげー好きで好きで、大好きで。

胸が締め付けられるくらい大切で…

繋いだ手を離さないで

眠る絆のおでこに

そっとキスをした。