151→石神村総出で働こう！��〜携帯電話とは？ ページ10
それから数日間、鉄を使ったノコギリや女性が使えるサイズの包丁や魚を捌く用の大きめな包丁、他にもフルーツナイフや、
ガラスで保存容器を作ったり、本当に村人全員総出で千空指示の元、これから使うもの達を作り上げて行った。
そして数日後、ちょうど10月半ば頃に、ソレは決行となる
って言うか10月半ばって誕生日過ぎてるじゃん…今度秋生まれまでの子達をまとめてお祝いだな…そして秋は私の誕生日でもあるからまた歳を重ねてしまう訳で…悲しいかな。
まぁ、それはさておき！
「さぁて、いよいよお待ちかねのケータイ作りに入るぜ」
「だからよ！けーたいってのは何なんだよ！色々あり過ぎで忘れてるから改めて説明してくれよ」
「あぁ、携帯って言うのはね…」
ゲンが分かりやすく説明すると、見事に困惑する村人達と、
ワクワクするおじいちゃんにクロムの2人。
「完璧に妖術じゃねぇか！！」
「ありうるのかこの世にそんなものが…」
「ヤベー知りてぇ、原理がよ…！！」
「ククク、雑アタマ大樹がさんざっぱら欲しがってたスマホがついにマジで爆誕だぞ」
「ぉおおーー！！！千空！本当か！本当にスマホなのか！！」
「あ"ーうるせぇよ、smartじゃなくてただのphoneだがな」
「…このストーンワールドで通信手段を手に入れるのか…当初予定していた、二手に別れた際には連絡が出来るからありがたいね」
「あ"ぁ、もとからそのつもりでこの順番だからな」
「オホー！！」
「行けるぜ！あのヤベーほど遠かったサルファ剤だって作れたじゃねぇか」
「あっはは…このロードマップを進むの？この世界で…」
「うんうん、分かるよ羽京ちゃん、クロムちゃんは知らないから言えるけどありえない物山盛りよこのロードマップ？」
「プラスチック、と書かれていますね」
「キショー！プラスチックなんてどうすんだよ？！」
「ありえなかねぇよ。どんだけ遠くに見えようがな、ルールをたぐれば100億%ゴールに着く。それが科学だ…！」
「千空が言うなら出来るんだろうね。うん…まずは何をしたら良いのかな」
「おぅそうだ！まずそのケータイとかいうやつのバカみてぇに話せるとかヤバすぎんの作るならよ！」
「どういう仕組みなんじゃい優しく教えてちょ……！！」
「近ぇ！近ぇよ！！興奮しすぎだろテメーら」
「そういえば、俺たち何気なく毎日使ってたけど、仕組みとか全く気にした事ないよねぇ」
「そうだね、何となくしか分からないな…」
『私は聞いても分からない気がするよ…』
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作者名：美玖 | 作成日時：2023年8月22日 8時
