150→石神村総出で働こう！�� ページ9
「俺らは日本刀の芸術家じゃねぇ、スピード勝負で科学的に飛ばせる工程は全部すっ飛ばす！！それよか大事なのは焼入れだ！こんがり焼いた刃だけマルテンサイト化して粘土厚塗りんとこは生焼けの半フェライトに…」
「ワシ、科学の理屈は分からんけど、とどのつまり、切り裂く刃は硬く、受ける脰はしなやかに。そういうことじゃな？カッコイイの〜」
「ククク、さすが職人。飲み込みがクソほど早ぇ、その両サイドの硬さの違いが日本刀を世界最強の刃物にする…！」
おじいちゃんの手により造り出されて行く日本刀
造られた刃を別で作った鞘へと納めれば本格的とは行かずともそれは立派な刀で、戦闘員分を造り終わる頃には夕方になっていた
「オホー…頑張ったのーワシ…」
「お疲れ様、カセキちゃん。それにしても凄い速さで造り上げたねぇ」
「あぁ、さすが職人様だ。ま、まだ鉄から出来る刃物で造らなきゃいけねぇもんはあるから休む暇はねぇけどな」
「うん、この刀は凄いね、本格的とはいかないかもしれないけれど、使えば手に馴染むものになって行くだろう」
「そうですね、作りがとてもちゃんとしています。流石職人です…」
武力組トップの2人のお墨付きだ！さすが！
『おじいちゃんお疲れ様、凄いね！』
「オホホ、もっと褒めてくれても良いのよ」
「あーおありがてぇな本当に。刀の他にも鉄から作る生活に欠かせねぇ刃物はあるからな。例えば包丁、ノコギリなんかだな。ノコギリは刃の形を変えて作る。木を切ったり加工すんのが万倍楽になるはずだ」
「まだまだ、たくさんあるって事ね〜」
「作業が楽になるのは有難い。今後の冬備えの事もある、なるべく皆の負担を減らしたいからな！」
「コハク、冬備えはいつも、村人全員でやっているのかい？」
「あぁ、それぞれ出来る事を行っているぞ、秋の実りの時期に果物等を取ったりな」
「ガラスのケースに入れりゃ、物持ちは大分変わる」
「明日からも色々作りながら冬備えに向けての準備も並行、かな？」
「あぁ、コレが終わりゃ、次は通信手段…ケータイの作成に移るぞ」
「本当に、この世界で携帯電話に繋がるのか…信じられないけど…千空ならきっと、作り上げてしまうんだろうね」
『うん、出来るよ。千空だからね…本当に、凄いしか言葉が出ないんだよなぁ』
「ふふ、僕からしたらAも凄いけどね」
「杠、明日包丁が出来たら村人に扱い方を教えてやってくれ、危ないからな」
「分かった！任せて！」
明日も皆で頑張ろう！
151→石神村総出で働こう！��〜携帯電話とは？→←149→石神村総出で働こう！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美玖 | 作成日時：2023年8月22日 8時
