183→司、氷月、羽京達との出会い〜原作通りじゃない彼らとの邂逅 ページ47
「ここは、司帝国の近くかな……あっちに硝酸の洞窟がある…さすがに冬は寒いな…」
《それにしては、人の気配が少ないですから、まだ千空さん達と離れた直後位なのでしょうか……っ、違いますね…コレは、この…記憶は…雪弥、アースがこの世界にいます…》
「え？それって、前に聞いたマーキュリーの妹さん？この世界に…凄い偶然だね」
おれと同じく付喪神の加護の元、この世界に来た人、か…
《えぇ、それ自体はとても良い事です、私もアースに会えるのは嬉しいですわ…ですが、どうやらお話の進みが違っているようですの…私、様子を見に……》
「…君、石化から自然復活したのかい？」
「！！？っは、い…」
びっくりした…羽京、さんだ…ホンモノ…
「驚かせてごめんね、僕は羽京、この周辺の見回りを任されているんだ…君、服を着ていないから、良かったら僕とおいで？一先ずコレを羽織って…凍えて死んでしまうといけないから。司に会いに行こう」
司さん、に会える…！？心の準備がまだ…でも、嬉しい…
「……おれは蒼井雪弥、です…羽京さん、その…どうして自然復活したのか、分からないんですけど…さっき復活したばかりなので、見つけてくれて嬉しかったです。ありがとうございます」
精一杯お辞儀をしてお礼をすると驚かれた…どうやらおれを知っていたらしい
「ううん、見つけられて良かったよ…君、蒼井雪弥君なの？全国大会で優勝する実力を持つ子だよね…凄いや、きっと司や氷月も喜ぶよ」
「そう、ですか？何かお役に立てれば嬉しいです」
こうして司帝国に連れて来られたんだけど…
あれ？色んな事がおかしい…まず羽京さんが復活しているのに帝国の人が少ない…
それに…司さんや氷月さんの表情が、とても穏やかだ…
「初めまして、かな…名前は知っていたけどね、君は小さな頃から剣道と柔道の世界では有名だ。俺は獅子王司、自然に復活したんだそうだね…会えて嬉しいよ。暫くはここで暮らすと良い。冬に1人は厳しいだろう。服は杠に頼むよ」
「任せて、司くん！お名前聞いても良いかな？」
「あ…蒼井雪弥、です…宜しくお願いします」
杠さんってこんなに司さんにフレンドリーじゃないよな…
それに南さんとほむらさんともニッキーさんとも凄く仲が良さそうだ…
「貴方が雪弥君ね、私は南、司さんとここにはいないけど千空の望む子を記者として探す役割を持ってるの」
「寒いでしょう？ちゃっちゃと作っちゃうね！こっちに来てくれるかな」
今…千空って…
184→帝国で感じる矛盾→←182→(回想)蒼井雪弥と言う少年�◆狙于修�ら復活まで
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作者名：美玖 | 作成日時：2023年8月22日 8時
