182→(回想)蒼井雪弥と言う少年�◆狙于修�ら復活まで ページ46
石化光線が世界に降り注ぎ人間と燕が石化する年、2019年になっていた
おれは司さんと氷月さんの役に立てるように、色んな事を勉強した
頭は学者の父親譲りで悪くはなかったし、石化中の3700年、
退屈にならない様に原始の時代での過ごし方や怪我をした時はどうするか、
まず自然復活した時に衣食住をどうするのか、等を考えていられるように、身体を鍛えながら勉強もした
《雪弥、私に出来る事はありませんか？》
「大丈夫だよマーキュリー、ありがとう。あ…君は石化したらアクセサリーだから風化してしまうよね…そうだ、石化光線が来たら、飲み込めばおれの中で生きていられるかな…」
マーキュリーは神様だけど、本体である指輪が汚れれば本人も汚れてしまうし、アクセサリーだから3700年石化には耐えられない、なら身体の中に入ってしまえば、おれと一緒に生きていられるかも…
《良いのですか？えぇ、雪弥の身体の中で一緒に石化すれば、復活した時に私も一緒に復活出来ると思います》
マーキュリー、嬉しそうだ…なら、そうしよう、と決めた
それからは早かった、あっという間に石化光線が降り注ぐ日がやって来た、といってもあくまで予測だったんだけど…
当たるものだね、確か6月位とは聞いていたけど…
「アレか…来たね……マーキュリー、ごめんね。飲み込むよ…」
《えぇ、構いません…石化中はお話していましょうか…ふふ》
楽しそうで何よりだよ…それじゃあ3700年、過ごすとしようか…
おれは身体が割れない様に漫画で見た姿勢を取ったまま石化した
そして3700年の月日、途方もない時間…マーキュリーと色んな話をした…
意識だけで話が出来るのは強いね…外で何が起きてるかは分からないけど…文明が最終的に復活したら、両親は起こしたいな…
《雪弥が望むなら、私はいくらでも力を使いますよ…私は雪弥の為にいるのだから…》
ありがとう…あ……欠片が割れる音がするーーー
ピシ、ピシッーーーー
「は……っげほ…」
石化が解けたと同時に思いっきり咳き込み飲み込んだマーキュリーを吐き出した
「はぁっ…ゴメン、マーキュリー…大丈夫？」
《大丈夫です、雪弥のお陰でこうして石化の間も生きていられました……しかし、自力で復活するなんて流石ですね、雪弥は》
「そんな事ないよ…とりあえず近くの川を探して、洗おうか…今はどのタイミングなのかな…」
近くの川でマーキュリーを洗って、冬なのか葉が殆ど散ってるので辺りを見回して風邪を回避する為に動いた…
183→司、氷月、羽京達との出会い〜原作通りじゃない彼らとの邂逅→←185→(回想)蒼井雪弥と言う少年※修正済み
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作者名：美玖 | 作成日時：2023年8月22日 8時
