185→(回想)蒼井雪弥と言う少年※修正済み ページ45
これは、3700年と数十年、石化光線が世界に降り注ぐ13年前、千空達の世界であったお話
ある夫婦の家庭に、元気な男の子が産まれた
「いい子ね〜元気に産まれてくれてありがとう…これからたくさん、色んな事をしましょうね…�狎稾鎰瓠�
「そうだね…元気に産まれてきてくれただけでも嬉しいよ。3人で素敵な家族になろうね。…そういえば、この指輪がテーブルに置いてあったよ」
「あら、それは私が母に大切にしてねって貰った指輪よ。代々子供に贈られて来たって言っていたから、雪弥への最初のプレゼントね」
＜あぅっ！ばぁう…！＞
その男の子の名前は雪弥(ゆきや)と言い、優しく賢い両親の愛情を受け、すくすくと成長して行く
雪弥side
おれには産まれたその日から前世の記憶がある
前世でおれはこの世界…ドクターストーンが漫画として存在する世界にいて、ずっと入院していた
そのまま治る事なく病気で死んだ、らしい
前世のおれは15になったばかりだった…何も外の世界を知らないまま死んだから、今世では青春謳歌したいと思っている
ちなみに前世の両親は顔すら覚えていない、面会に来るのも祖父母だけだったし
そんな前世でおれが好きになり、何度も読破したのがこの漫画、ドクターストーン全26巻と小説2冊に外伝1冊
中でも司さんと氷月さんは本当におれの憧れだった
強く、優しく、潔く、氷月さんは冷たく見られるけどおれはそうは思わなかったし、司さんは全てが尊敬出来た
だから転生した世界で見たテレビに獅子王司にあさぎりゲンの文字を見た時は驚愕した…まさかドクターストーンの世界に本当に転生していたなんて…
本当に、と言うとなぜ？と思うだろう
実は前世も今世もおれは同じ指輪をお守りとして貰っていて、
その指輪には�爛沺璽�ュリー�瓩噺世ι嫣喊世�宿っていたのだ…
そしてマーキュリーは、おれが死ぬまで常に傍で話し相手になってくれて、望むならとこの世界へ転生させてくれた
おれの為に生まれた神様らしい…信じられなかったけど、
ずっと傍にいてくれるのは嬉しかったし、信じる事にした
今世の両親は優しく、おれが司さんに憧れて剣道や柔道をやりたいと言えば好きな事があるのは素敵だね、と習い事を許可してくれたので、せっかくだし上を目指してひたすら練習に明け暮れた
前世は身体の自由がなかったから本当に嬉しかったし、柔道も剣道も純粋に楽しかった
おれが13歳に上がった歳には、全国大会で優勝する実力にはなっていて、気付けば日付は2019年…
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作者名：美玖 | 作成日時：2023年8月22日 8時
