174→行ってらっしゃい！ ページ33
「…心配が過ぎるわ」
「分かります、絶対Aさん、無料して倒れちゃう…」
『2人とも心配症だなぁ…気をつけるってば…』
「アンタはすぐ無茶するからね…しかも羽京も南もアタシ達もみんな司と行くんだ…心配すんのは当たり前だろ？」
「A、人に頼るのが下手…だから気付かない内に無理する…」
「本当に、頼むわよ千空、ゲン…この子の事、無理させたら許さないからね？」
「僕らが皆一気にいなくなるからね…千空とゲンなら大丈夫だとは思うけどさ」
いや私はさっきからなんの心配をされているの？！
そりゃあ南達にはずっと迷惑かけてしまっているけども…
そして離れるのめちゃくちゃ寂しいけどね…必要な事だし仕方ないって納得してるし、うん
「あ"ー心配すんな、分かってる。カセキの爺さんもいんだ、アイツも未来達にも無茶はさせねぇよ」
「俺達に任せてよ。南ちゃん、携帯出来たら届けに行くからさ、それまでの辛抱って事で！」
「そうね…私達も司さんの事、向こうでちゃんと支えて助けになれるように頑張るわ！」
「千空、A、ゲン、未来を宜しく頼むよ…未来、生活基盤が出来たら必ず迎えに行くから…良い子で待っていてくれるかい？」
「うん！兄さんの事、スイカ達と待っとるよ！」
「ありがとう、未来」
そのままギュッと抱き着く未来ちゃんと優しく抱きしめて撫でてあげる司、兄弟仲良し尊い…
「司、俺らはコレからソッコーで携帯と車作りに入る。出来たら届けに行ってやるから、それまでに復活液量産しながら30〜50人位に増やしといてくれるか」
「うん、分かった。電球とバッテリーを2セット貰っても良いかな。バッテリーがどの位持つのかによるけど、あの洞窟内で明かりがあると助かるからね」
「構わねぇよ、ただバッテリーは電気がなきゃ、そこまで長持ちはしねぇからな。1週間は確実に持つだろうが…大樹と持ってけ」
「任せろ！」
「雑に扱うなよ、電気だからな。生活基盤着作るのにあるのとないのじゃかなり違うぜ」
「おぉ、そうだな、気をつける！」
『南〜寂しいけど絶対会い行くから待っててね〜』
「当たり前よ、良い、無理するなとは言わないわ、でもカセキや千空やゲンに上手く頼りなさいよ」
『うん…ありがと、頑張るよ』
結局南に抱き着く私。便乗して杠も来たので3人でぎゅっとくっつく
暫くそうしていて…非常に名残惜しいけど、時間が来たから…再会を約束してそれぞれ離れて、村の出口で皆を見送ったのでした
『行ってらっしゃい、皆』
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作者名：美玖 | 作成日時：2023年8月22日 8時
