144→神様の本体のお話をしよう�� ページ3
「別に構わねぇ、俺もテメーに確認したい事があっからな、出来る範囲で話せよ」
『千空…』
「心配すんな、事情が分からなきゃ先に進めねぇだろ。謎が多すぎんだよコイツには」
「そうそ、俺達には分からない事が多すぎるのよ、Aちゃんの世界に帰った時に分かった事、説明して貰わなきゃね」
【うん、皆、ごめんね。Aも…まさかこんなに心配してくれると思わなくて…泣きそうな顔しないで、大丈夫だから。ボクの本体のこと、皆にも話すね】
『そうだね…話して知って貰おう、私も皆に知って欲しい』
アースの事、まさか形見のネックレスから付喪神が生まれるなんて思ってなかったし、そう考えると今まで不鮮明で信じられなかった存在が急に身近になって、そしていなくなるのが恐くなった。お母さんの形見であるこの子まで私の傍からいなくなったら、私はまた家族をなくしてしまうから…
【そしたらまずはボクの事だね。ボクはアース、この子が今付けてるネックレス…首飾りから生まれた付喪神だよ】
私はネックレスを外して千空に渡して見せた
千空は受け取ったネックレスを大切そうにそっと眺める
「借りるぜ、A。んで、コレがテメーの本体か」
【そうだよ〜！】
「付喪神、ですか…物には大切に扱えば魂が宿ると聞いた事があります」
「ルリ姉はそのツクモガミというのを知っていたのか？」
「私も聞いたことがあるだけなので、実際に見た訳では無いのです。物語の中で聞いた中に、万物に人が信じ崇めた実在しない存在があり、それを人は神様と呼び、また物を大切に扱うと、大切にされた物には魂が宿り使う人に応えてくれる、その物に宿る魂の存在を付喪神と呼び、付喪神は悪戯好きで人をからかって遊ぶのが好き、と」
「あの親父神なんざ信じてたのか…つか存在しないモンを態々物語で伝承させてんじゃねーよ…」
物語の中にそんなの存在してたの？！初見なんだけど…
【百夜の物語のことは置いとくにしても、その付喪神がボクで本体はそのネックレス。本当は、ボクの本体はその両端に翼が付いていて、両翼なんだ】
「…え？そのネックレス、丸いムーンストーンがはめ込まれてるだけに見えるよ？」
「うん。見た目に翼は見当たらないな…」
【そう、その翼はね…本当はボクのこの翼と同じものが着いていたんだけど…今まで2回、世界移動したでしょ？その時に…】
「Aが言ってた�犹�っていかれた�瓩辰童世Δ里亘楝里陵磴了�か」
※物語の神様の話はオリジナルです
145→神様の本体の話をしよう�□�←143→アースを皆に紹介します
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作者名：美玖 | 作成日時：2023年8月22日 8時
