67→万能薬への道�魁銑猴�達��1 ページ21
帰ってきてから銀狼君は黙って黒い槍を見ながら震えてた…
そう、だよね……
「その硫酸っつうの抜きじゃ、ルリの万能薬は作れねぇのかよ。」
「無理だな。そもそも硫酸源を確保しねぇと今後の化学もどん詰まりだ。」
「やはり強行突破で汲むしかないな！姉者を救うためなら命などいくらでも賭ける！私のスピードならばーーーー」
「待て。俺の時代の話だが、似たような硫酸エリアを調査に出た一団がいてな、先頭の男が靴ヒモでも直しにふっとしゃがんだんだ。……そいつは二度と動かなかった。死んでたんだよ。しゃがんだ下に硫化水素がたまってた。マジで実際にあった事故だ。」
「自然様がその気になりゃ、人間なんぞ瞬殺だってこった。コハクが超スピードとかそういう次元の問題じゃねぇ。」
「ならどうするんだ千空！？私は絶対にルリ姉を…」
「決まってんじゃねぇか。作るんだよ、ガスマスクを！！」
千空……
「おぅ次は俺のマスク……」
「あーそれはいらねぇ。」
「！？」
「クロム、テメーは硫酸採集にはもう行かねえ、ここに残れ。コハクもだ。硫酸採集は司と2人で行く。」
「あ？！いきなり何……」
「そうだぞ千空！私はともかくクロムは必要だろう。」
「黙って聞きやがれ。こんなガスマスクに保証はねぇ、万が一科学者が全滅したら、この先誰がルリを救う？」
「よく聞けクロム、今からテメーに俺の知る科学を、人類200万年の全てを継ぐ。」
「なら俺は、コハク、君に俺の知る戦闘技術を伝えようか。」
司君も？！あぁもう似てるな2人して…！そんな事したら…
「おぅ待て待て待て待て！いきなり後継者はお前だ！みてぇな話してんじゃねぇよ縁起でもねぇ」
「そうだぞ司！何を言っているのだ！」
「おやまあ随分とお優しいこって。テメーは俺の彼女かよ。1mmも死ぬ気はねえから安心しやがれ。だがな、ルリの病気治すためには毒ガスエリアに特攻して硫酸汲んでくるしかねえ。万が一俺とお前が共倒れになりゃ、その瞬間人類から科学の全てが消え失せる。少なくとも現時点の日本じゃな。」
「戦闘技術もだね、先人達の教えを得て俺も強くなった。独学では中々上には上がれない」
「千空が」「司が」
「「死んだ時のためにお留守番か？」」
「ああ」「そうだね」
「なら継がねえ」「継ぐ気はないな」
「あ"？ガキかテメーらは、お留守番にふてくされてんじゃ…」
「んな話じゃねえ」「ああ、違うな」
「「これで友達が死んでもOK！そんなプランに手を貸す気はねえ(ない)！！」」
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美玖(プロフ) - @くぬんさん» ありがとうございます！面白いって言って頂ける事と読みやすいは励みになります！これからも、読んで頂けたら嬉しいです(❁ ´ ▽ ` ❁) (8月6日 23時) (
レス) id: 617051fa10 (このIDを非表示/違反報告)
@くぬん - 面白いです、面白いです！！やばい、サクサク読み進めちゃいます！！何回も言いますけど、とっても面白いですっ！！ (8月6日 18時) (レス) @page49 id: a44144ac65 (このIDを非表示/違反報告)
美玖(プロフ) - あさん» 全部のシリーズにコメント頂いてありがとうございます！これからも更新頑張りますっ！ (7月22日 1時) (レス) id: 617051fa10 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 面白い。 (7月21日 17時) (レス) @page2 id: 71597d68ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美玖 | 作成日時：2023年6月28日 19時
