わっしょい！ ページ11
今年の春頃。
夏にドーム公演を行う予定が着々と決まってきた頃だった。
亀「いつでも連絡して。」
天「は、はい…！」
亀「俺は、Aにしか出来ないことがあると思ってる。些細なことでも送ってくれていいからね。」
天「分かりました…。」
何かあったら連絡してくれ、という言葉と共に頂いた演出をしてくれる亀梨くんの連絡先。
でも「私にしか出来ないこと」とは何なのか、その言葉を考えれば考えるほど、分からなくなるだけだった。
＿＿＿
〈White〉
最近、なんだか悩んでいる様子のAを見かけることが増えた。
仕事用のタブレットとにらめっこしては、項垂れ…の繰り返し。どうしたものか。
中「矢花〜、そろそろアレ、何とかしてよ」
矢「アレ…？」
中「Aだよ、A！」
矢「メンバーをアレ呼ばわりですか…笑」
中「だって〜毎日あの調子なんだもん」
矢「じゃあ嶺亜くんが行ってきて下さいよ… そういうの得意でしょ…」
中「Aは矢花じゃなきゃダメなの！ほら行った行った！！」
整った顔面からは想像もできない力で背中を押される。
仕方がなく、彼女の大好きなスポーツ飲料を自販機で買い、それを手に頭を抱えた天使の元へと向かう。
ぴとっ、と頬に冷たいスポーツ飲料をくっつけると、頭の上にハテナを浮かべながら大きな目で見つめてくる。
天「え、矢花…？」
矢「何だか知らないけど、根詰めすぎ。ちょっと休憩しよ？」
天「んー」
肯定か否定か分からないような返事をしながら、あまり納得をしていなそうな表情を浮かべながらも伸びをするA。
隣に腰掛け、自分の分のサイダーをプシュと音を立て開ける。
矢「何そんなに思い詰めてるの？ なるべく見守ろうとしてたんだけど…」
天「…私にしか出来ないこと」
矢「うん？」
天「亀梨くんからドーム公演の話をしてる時にね、私にしか出来ないことがあるっていわれて。嬉しかったんだけど、考えれば考えるほど分からなくなって…」
矢「そっかそっか… でも、今のA全然楽しそうじゃないよ？」
天「えっ？」
矢「前のドームは俺ら加入してすぐで、先輩もいっぱいいて、出番も少なくってさ。なんとか爪痕残そうって必死だったじゃん。」
天「うん。必死だった、ずっと。」
矢「でも今は先輩達もいっぱいデビューして、後輩もできて、この前とは全然違う立ち位置でさ。 …俺は、Aが本当にやりたいことをドームでやって欲しいな、って思うよ。」
天「本当にやりたいこと…」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 324人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひらの。(プロフ) - reeeeさん» コメントありがとうございます！ 大運動会ぜひ書かせていただきます(◜ᵕ◝)♪ 気長にお待ち頂けますと幸いです(；；) よろしくお願いいたします！ (2月4日 2時) (
レス) id: 9bc1e76909 (このIDを非表示/違反報告)
reeee - 初めまして！いつも楽しく読ませて頂いてます。 リクエストでyoutubeにもありますJr.大運動会を是非見たいなと思いますコメントさせて頂きました。ご検討よろしくお願いします(^^♪ (1月23日 3時) (レス) id: 4ff509b7ba (このIDを非表示/違反報告)
ひらの。(プロフ) - Reiasan0402さん» コメントありがとうございます！ 嬉しい限りです( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )♡ 巨大シリーズ私も大好きなのでぜひ書かせて頂きます！ 遅くなってしまうかもしれませんがお待ちいただけますと幸いです(◜ᵕ◝) (1月19日 2時) (レス) id: ff55a739a7 (このIDを非表示/違反報告)
Reiasan0402(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく拝読しております！何気に初コメです！ YouTubeの巨大シリーズとか宜しければ是非読みたいな〜って思います！ご検討よろしくお願いします！ (1月17日 21時) (レス) @page24 id: 90c8c8bacd (このIDを非表示/違反報告)
ひらの。(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！ さむさが厳しくなって参りましたが、お互い体調に気をつけましょう( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )♡ 今後ともこちらの作品をよろしくお願いいたします！ (11月23日 21時) (レス) id: ff55a739a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひらの。 | 作成日時：2023年11月15日 19時
