耕くんへ (ページ4)

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雪村｢…なんなんですか、あの人たち。私の方ができますよ。｣

冴島｢そうね。でも、私たち看護師は治療はできないの。先生方をサポートするのよ。｣

そう冴島が諭しても雪村は不満顔だ。

冴島｢…じゃぁ、雪村さん。これ、脳外に出してきてもらえる？｣

雪村｢はい。｣

雪村は冴島から奪い取るように資料を受け取るとそそくさとでていった。

藤川｢…こりゃだめだ｣

そうつぶやいた藤川を冴島はきっとにらみつける。

藤川｢…すみません｣

白石｢ただいま戻りました…｣

藤川｢おかえり、フェロー達は？｣

白石｢今は橘先生のところ。｣

疲れ切った顔で答える白石。

冴島｢…大分キャラが濃いみたいね。｣

白石｢…はぁ。｣

白石のため息が全てを物語っていた。

白石｢…三井先生も私たちを育てるとき、こんな大変な思いしたのかな。反省。｣

そういってデスクに倒れ込む。

冴島｢大変な思いはしたかもしれないけど…これほどではないでしょうね。｣

この先が思いやられる、と3人は思った。