泣いていた~ジヨンside~ ページ13
・
日本に帰る前の日の夜。
空いた時間を使って
Aに会いに行った。
・
一緒に帰れるって決まったから
Aはきっと喜んでいるに違いない。
俺は喜ぶ顔がみたくて
足早に病室に向かった。
・
病室に近づくと
少しだけ開いてたドアから部屋を
覗き込むように入ると
俺はそこで思わず足を止めた...
・
入った瞬間
振り向いたAは
泣いていて。
・
『・・・おいどうした？』
俺に気づいて涙を拭ったAがいて
すぐに近寄った。
・
『ジヨン！・・・なんでもないの、
大丈夫・・・
テレビ見てたら感動しちゃってた。』
俺に気付いてとっさにAは
そう言った。
何嘘ついてんだよ。
流しっぱなしのテレビ見て
これ
泣けるような番組じゃねーだろ。
一瞬でそう思った。
そんなじゃないって。
『嘘つくなって』
『ジヨン』って
そう言ったAの目は
嘘つけないって
そんな目してて。
俺は思ってた。
この間来た時、
怪我は
ただの擦り傷ではないんじゃないかって
何度も彼女に聞いたけど、そんなことないって
笑い飛ばすから。
俺もそれ以上は聞けなくて。
だけどさ？
本当は。
不安で仕方なかったんだ。
怖かったくせに。
俺たちに心配かけまいと
明るく振る舞ってさ。
俺はベッドの横に腰掛けた。
『怖かったんだろ？本当は。
傷だって、
ただの擦り傷じゃないくせに・・・
左手・・・うまく動かない。そうだろ？』
俺がそう言い切ったと同時に
一筋の涙が
こぼれ落ちた。
Aの涙を見たのは
これが最初だった。
・
辛いことは決して見せなかった
Aが涙を見せた瞬間
どれほど
辛かったのか実感した。
俺らのせいだ。
俺はただAが泣き止むまで
彼女をそっと抱きしめた。
そっと俺の腕にしがみつくAは
いつも見る君とは違って
壊れそうな程不安げで。
・
俺はただ泣き止むまで強く抱きしめた。
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菫(プロフ) - ミイナさん» また読んで頂けるなんて(;_;) 新作も少しずつ更新したいと思いますので、是非覗きに来て下さい♪ コメントありがとうございました(^^) (2015年1月8日 1時) (
レス) id: a7392025e8 (このIDを非表示/違反報告)
ミイナ(プロフ) - ありがとうございます！読めるようになって嬉しいです〜！！途中新しい話もあるなんて〜！楽しみです♪今晩はガッツリこの世界に浸りたいと思います(≧▽≦) (2015年1月7日 22時) (レス) id: 920923d68c (このIDを非表示/違反報告)
いもこ(プロフ) - この世界で…読めました！ありがとうございました！また最初から読んでいます。並行してWITHOUT YOUも読み始めました。更新楽しみにしてます。 (2015年1月7日 19時) (レス) id: b37ffac83b (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - ミイナさん» 大ファンだなんて(;_;)更新の励みになります！自分で振り返ってみて誤字脱字や文もめちゃくちゃだなと^^;なので思い切って手直ししていました。途中新しい話しも入れてみたので良かったら読んでくださいね！コメントありがとうございました^^ (2015年1月7日 11時) (レス) id: a7392025e8 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - いもこさん» 初めまして^^読んで頂いてとても嬉しいです！読み返してくれるなんて本当にありがたいですT^T 読み返して誤字脱字の嵐と文のまとまりの無さが目立ったので思い切って今編集していた所でした。まとめたので読めたでしょうか？コメント感謝しますよろしくお願いします^^ (2015年1月7日 11時) (レス) id: a7392025e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫 | 作成日時：2012年8月31日 22時
