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つらい過去 ページ1
「ただいま」
暗い部屋の中
スマホを眺めている姉が横たわっていた
「おかえり〜」
何食わぬ顔でスマホから目を離さず端的に返された言葉にまた腹が立つ
「今日はねぇ学校で学級委員会の全校集会に駆り出されちゃって、帰るの遅くなっちゃった!」
「...そうなんだ」
ノートに涙のあとが残らないように、母に父に姉たちに友達に先生に気付かれないように。
私が幼い頃から3人の姉たちは問題を起こし続けていた。
揃いも揃って皆問題を起こしていた。
両親は娘の私が見ても人並み以上の努力をして大人になり、優しく、裕福な家庭で私達を育ててくれた。
でも、1番姉たちが問題を起こし続けて母が辛かった時、父は仕事が忙しくなった。
その時期父は私達の前に姿を表さなかった。
母はいつも泣いていた。
テストでいい点数をとって母を喜ばせようとすると母はいつも泣いていた。
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作者名:うくピィ | 作成日時:2018年12月22日 21時