想像をはるかに超える (ページ7)

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「今日、夜に作り置き作りに、少しだけお邪魔するね？」

そんなメールが来てた。
夜って何時だ？とは思ったけど、彼女のことだから、仕事終わりに寄るんだろうし、俺のいない時間だ。

とくに返事もしなかった。

だって今日はウヌ達とご飯に行くし。

「うん、完璧。
冷めてから冷蔵庫に入れないとだけど、もう9時か…帰ろうっと。
帰ったら蓋して冷蔵庫に直してね。
冷蔵庫にはフルーツが入ってます。
すぐに食べてください。っと。」

彼女の献身的な愛というか想いには感謝はしても、返してはやれないなと思う。

みんなと自宅に帰ったらキッチンに広がる作り置きのおかずたち。

「なにこれ？
家政婦さん雇ったの？
いいね、なんか健康そうだけど…なに料理これ？
韓国料理…じゃないね。
洋食？
お前、こういうの好きだっけ？」
　

『俺、好き嫌いないから。』

そんなにいろいろ気にしてなかった。
だから、家政婦だと思ったウヌの勘違いも正さなかった。

彼女が家を教えてくれないことも、まあいっかだったし、別に送って行こうなんても思わないし、向こうから作り置き以外の事で、連絡がないことも気楽だって思ってた。

会いたいとか言わないし。

好きだとか、そう言って欲しいとかもないし。

それでも一応提案はしたよ？
定番だからね？

カップルアプリ入れるかって聞いたよ？

それで一応は入れたよ？

仕事の予定とかもそこ入れてるけど、でも、やりたい事とか、気に入ったものとかって機能は全然使われない。