想像をはるかに超える (ページ6)

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だから、あー焦らしてんのかなって、じゃあ乗ってやるかと、連絡先を無理矢理交換して、次ならいけるかと思ったら、次も全然。

なんだそれ？ってなって、ちょっと興味無くしかけたんだけど、会うのは別に嫌じゃなくて、というかたぶん意地？

だって…俺だよ？
一応キャーキャー言われてるんだけど。

普通なら、飛びつくような餌を華麗にスルーされる。

次に会った時に、仕事を聞くと高校教員って言うから、一気にイメージが変わった。

あの日、なんでクラブに来たのか聞いたら、友達の息抜きに付き合って、人生2回目だって。

会ってるうちに少し肩や足を触ったりすると

「そういうのは付き合ってり人にしかダメ。」

とか

「恥ずかしいから、あんまり近づかないで。」

って言うから、じゃあ付き合ったらいいなら、そうするかって感じ、付き合ったら速攻でとは思ったよね。

そうなったらキスまで最短3日。
そこまでしたら後は…ね？
好き好き言うけど、付き合いたいとは言わないから

『ねえ？
好きってだけ？
俺を自分だけのものにしたくないの？』

って聞いたら笑いながら

「ジョングクさんは、ファンの皆さんのジョングクさんです。
私のものにはならないですよー。」

と笑うから、胸がギューってなって

『じゃあ、Aは俺のって言える関係にはなれないの？』

なんて、俺からは付き合おうだとか、好きだとかも言わずに彼女から「なりたい」って言わせた、ずるい始まり。

そんなんだからめちゃくちゃ好きで付き合った訳じゃなかったんだけどね。

軽い気持ちで付き合いたいわけ。
本気で真剣になんて、今はそんなことしてる余裕ない。

だから、満足してるよ。
思ったよりそっちは軽くないけど、重い付き合いじゃないし、ただで家政婦を雇ってるみたいなもんだね。