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盛大過ぎるお腹の音に、くっついた体が少し離れて、顔を見合わせて時間が止まった後、みるみる赤くなるヌナの顔を見て
『フハッ!
お腹すいたよね!
食べよ?』
「で、でもまだ完成してなくて。」
『うん、俺がちゃんと作ったから。』
手をにぎにぎしながら言うグーちゃんは優しすぎる。
「グーちゃん!」
『ん?』
「だぃ好き。」
ボソッと言うから
『もっとおっきな声で言ってよ…。』
「えへへ。」
ご飯食べ終わって片付けをと思ったら、
「今日だけは!なにがなんでも私がやります!
本当に!
もう、鼻血出すような失態をどう繕おうかと思案しておりましたが、どうにも出来ないので、せめて、せめて!
これ以上のお手間はかけさせません!」
どういう理論かはわからないけど、勢いが凄過ぎて、仕方なくソファーに。
さっきは気にならなかったAの鞄。
黒い大きなカバーが見えて、そこからiPadらしき物がのぞいてる。
『ねえ、iPadなんて何に使うの?』
「??授業です。」
『どうやって?』
「あとでお見せしますね?」
ちょっと共有出来る理解できそうな会話ができて喜んでた…ここまでは。
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作者名:クレア | 作成日時:2024年1月27日 22時