想像をはるかに超える (ページ5)

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出会いは…向こうからのアプローチの強さで。

クラブのVIPに居たら、友達が女の子を連れて来て、その中にいた1人だった。

最初は俺のこと知らなかったんだよね。

グループ名は聞いたことあるらしいし、日本デビューの時にテレビで見たことあるって。

ジミニヒョンとホソギヒョンは知ってたのに、俺が誰かも知らないと。

俺、わりとセンターにいるのに…当時から可愛い可愛いってそりゃあ言われてたのに。

あと、テヒョニヒョンも知ってるって。
ジミニヒョンとテヒョニヒョンに挟まれてるんだけど俺？
じゃあ逆になんでその3人を知ってんの？って聞いたら、ジミニヒョンはSHINeeのテミン先輩の友達でよく話に出てきたから。

「テミン君がすごく褒めてたから、きっとすごく素敵なんだなって思ってたの！
テミン君が好きなものは私も好き！
だからね、ミノ君が出てるドラマ見てたらテヒョン君も出ててね？
名前と顔は知ってる！」

ホソギヒョンは東方神起のチャンミン先輩と同じ誕生日で、ユノ先輩と同じ出身地だからって。

「生きる奇跡！
本当に1人レジェンド？
存在が尊い！」

オタクの深度がすごいなって思った。
つまりはこの人は、SM所属のアイドルが好きなのかな？って。

その話をしながらスマホで検索した、デビューの頃の写真をネットで見て

「え？これ？このめちゃくちゃラブリーな子？これがこうなったの！？」

とすごく興奮して、途端に目がキラキラし出した。

クラブに来る為に、それなりの格好しているし、そこから勢いよく俺ばっかりに話しかけてきて、ボディータッチも凄くて、軽い気持ちで顔も悪くないし、女らしいボディーラインだし、太ももがむっちりしてて、激細の女しか周りにいないし、まぁ遊ぶくらいなら良いかなって思って。

実際は遊びも何も無くって、本気ですぐにヤレると思ったのに、その夜は

「ありがとう！
すっごく楽しかった、出会えて良かった！
本当に今まで気がつかなくって損しちゃった！
これからめちゃくちゃ応援するね！
生きる糧をくれてありがとう！」

って。

生きる糧？
そういや、もうこの時からちょっと変だった。

肩透かしくらって、あれ？って。
連絡先も聞かずに颯爽と帰ろうとするから、急いで呼び戻して…。