30 ページ30
「はー。」
今日はヌナの家にお泊まり。
初のお泊まりです！
俺はウキウキワクワクでリビングで待機中なのに、ヌナは玄関で、魂が抜けたような感じのため息をついている。
帰って来て、すぐにご飯食べようってメッセージしてたのに、なかなかリビングに来ないから何してるんだろうと思ってたら、シャワーも浴びていつでも寝られる状態になって来た。
そう、あの日から度々Aの家に来てはいるんです。
本当は毎日来たいけど、それは怒られるので我慢。
故に、勝手に入ったグーちゃんに、ヌナ自作のグーちゃんグッズが見つかってしまってます。
引かれると思いきや
『これだけ僕ばっかりだったら、他の男は入って来れないよね？』
とちょっとご満悦でした。
『ん？
疲れたの？』
「うん。
いろいろあって…。
本当に…グツグツと煮えたぎってます。」
怒りなのかな？
プルプル震える君は、ソファーに座らずにそれを背もたれにしてグッタリとするから、後ろに座って肩を揉んであげる。
「お腹すいた…。」
『んじゃあ、お肉買って来てるんだ。
焼いてあげようか？』
「うん、あと卵のスープも欲しい。」
『作ってあげる。』
作っている間、ゆっくりしてたらいいよって言ったのに、ヌナはがっつりと横にひっついて写真撮影を始めた。
もう笑いが止まらなくて、仕方がないからスマホに向かってキス顔をしてあげたら、スマホをボトッと落とした。
「や、それ、ダメ…です。
刺激強すぎ…ます。
家宝にします！」
『わかったから…もう座ってて。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クレア | 作成日時：2024年1月27日 22時
