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今日は何が何でもキスする！
約束通り8時に来てくれてたら、もうそろそろ作り置きは出来た頃だろう。
撮影だけのはずが、長引いて今は9時。
機材のトラブルは仕方ないけどイライラが止まらない。
そのイライラをジミニヒョンが感じ取って、雰囲気を良くしようと、僕を笑わせようとするけど笑えない。
帰りたいんだよ！
早く！
今すぐに！
スマホでAに仕事でトラブルがあって少し遅くなりそうだけど、待っててくれるか聞いてみた。
だけど、明日も仕事だから、遅くなるなら帰りたいって返事…確かに…ヌナの仕事は大変そうだし、やらなきゃいけないことは多いみたいだし、うちから帰るとしても40分くらいかかる。
『あーーもう！！！』
と無意識に叫んだらナムヒョンに
「いい加減にしろ！座れ！」
と怒られた。
せっかく、せっかくの計画だったのに！
やっとキスできる日なのに！
そう思ったら目に涙が浮かんできて、ホソギヒョンが、優しく頭を撫でて椅子に座るように促すから仕方なく座った。
〈ごめんね？
約束してたのに、僕も本当は帰りたいけど、撮影終わらなくて。
明日は会える？
明日も夕方くらいまでは仕事なんだけど、今日みたいには遅くはならないと思うから。
今日はタクシーで帰って？
今から配車の手配するから、それに乗って。
帰ったら連絡して。〉
って何とかイライラと焦りと情けなさを堪えて送った。
〈わかりました！
お仕事お疲れ様です！
またかっこいいグーちゃんが見れるなんて楽しみです。
雑誌が発売されたら絶対買います！
ありがとうございます！
明日、夕飯食べますか？〉
この人俺のこと、激推ししてるんだった。
全然怒らない。
そしてなぜに嬉しそうなんだ。
普通は、会えなくなったら寂しかったり、約束してたのにって言うでしょ？
何でありがとうございますなの？
俺の方が…俺しか会いたくないみたいじゃん。
こんなの違う…いつもは…彼女の方が甘えてきて一緒にいたいって言われてたのに。
配車の予約をして、メッセージを送る。
〈車予約したから、ナンバー確認してから乗って。
態度の悪い人だったら絶対報告！
あと、変なこと言われても報告！
それとやっぱり明日も無理かも。
ごめんね。
気をつけて帰って。〉
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作者名：クレア | 作成日時：2024年1月27日 22時
