想像をはるかに超える (ページ23)

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その夜、持って来てた服や下着を彼女のクローゼットに納めて、満足したら帰るつもりだったけど、あんまりにひどいから泊まることにした。

泣きながら無理だって言うけど、絶対に何もしない！って約束をして、それだけじゃなくて、寝る時はマイマスクして絶対に外さないでと言われて、その状態でベッドの中で何度も一緒に住むためのプレゼンをした。

だけど、理由も説明してくれないくせに「ダメ」ばっかり。
不貞腐れて黙ったら、いつの間にか寝てた。

翌朝、朝は一緒に出るって約束したから起こしてくれたけど、結局起きれなくて見送ることにした。

「では、行ってまいります。」

『ん、気をつけてね。』

「はい。もちろんです。」

『…なんか忘れてない？』

「…お見送りありがとうございます。」

『違うでしょ？』

キュッと引き寄せてキス…まぁおでこにだけど

『仕事頑張ってね。』

「………な、は…う。」

『え？』

ゴン！バン！ガシャン！ビリッ！

開けていたドアで側頭部を打ち

そのまま後ろに倒れて行く途中、ドアで肩を強打

玄関の外に置いてる自分の自転車に突っ込み、スカートが破れる

急いで引き起こして

『…ヌナ…救急車呼ぶ？』

「滅相もございません。
あ、着替えだけしてすぐ行きます。」

血の気が失せているし、アザとか出来てないから心配でついていくジョングク

「あの、外に…。」

『無理、怪我してないか確認しないと。
大丈夫、それ以上のことはしないから。
頭、腫れてない？
肩は？
他はどこか強く打ってない？』