想像をはるかに超える (ページ21)

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『いや、もうここまではぐらかされることがストレスになってきてる。
ハゲそう。
正直、今すぐ、家に連れてってパスポートとか公的な証明書見せて欲しい。』

「それで、ジョングクさんのストレスと不安取り除けますか？」

『うん、あと最低でもヌナからのキスは欲しい。
今すぐ。』

これでもかと攻め入って、目を閉じて待ってる…口角が上がって期待に満ちてるグーちゃんのお顔が可愛い…写真撮りたい…

でも…でも…したいけど、できない！
そんなのしたら…心臓止まってしまう！

「キスは…。
あう…あ、その…『まさか、できないですか？
僕のこと好きならできますよね？
まさか…好きって言ってくれた事も全て嘘ですか？
嘘だから、本当は好きでもなんでもないから、そういうことしたくなくて、全部演技だったんですか？』

早い！
すごく早口！
グーちゃん、ごめん！
あんまり聞き取れない！

「そんなことは…。
演技だなんて…。」

あっヤバい！
泣く？
だめ！
いやでも、ヌナが悪い！

『僕のこと、騙してるんですか？
キスが無理ならほっぺにポッポでいいよ！
好きだって証明して、早く！』

勢いよく言うと、意を決したように目をギュッと閉じたから、あっ来るぞと思ったそれは、ポッポの勢いではなく、頬にぶつかってきただけって感じの、色気も何もないポッポに笑った。

だけど、そのまましっかりと腰を抱いて、背中に手を回して閉じ込めて

『もう、仕方ないなぁ、僕だから許してあげるんだからね？
わかった？』

ってできるだけ甘い声で言う。
あぁこれがテヒョニヒョンやユンギヒョンみたいな低い声ならもっといいのに。

「はい。」

『じゃ、行くよ？』

「え？」

『家、あと公的書類見せてもらわないと。』

その後、きっちり家に行かせて貰った。
(意識のある)ヌナと初めてのドライブ。

助手席に乗せるのにかなり手を焼いたけど。