想像をはるかに超える (ページ3)

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「きゃーー！！！！！」

ダダダダダダダダダ
ガチャ！
　

『何！どうしたの！！？』

「グーちゃん！かっこいい！
顔面最強！
あ、ダメ！
そんな顔しちゃ！
ファンが増えるだろ！やめろ！その顔！
エロいぞ！」

ダン！ダン！と足を踏み鳴らし、暴れてLIVE DVD流し見しながら朝ご飯の用意してる彼女

『………A……』

寝たら起きない俺が飛び起きたんだぞ？
この仕事してたら、それは少しは物騒なことが起きるから…心配したのに。
それなのに…こいつ…DVDから目を離さねー

「あ、ゴメンね、ぐーちゃん、あんまりにもかっこよくて。
ごめんね、起こしちゃって。
あ、寝起きのぐーちゃんも可愛い！
はっ！！！
ね、寝癖が！？
尊い！
この顔に、この体に、この寝癖…ギャップ萌え！？
萌えとかじゃない！
萌えとかじゃないの！
ヤダ！ひたすら尊い！」

そう、このやかましい女が俺の彼女。
家にえげつないファンがいる状態。

カシャッカシャ、シャシャシャシャシャシャシャシャ

『……うるさい…しかも連写…もう一回寝る。』

「一緒に寝たい。」

　

『ふっ…写真撮らずにおとなしくしてるならいいよ。』

「その表情も素敵！
いくらでも見下してください！
写真撮っておかないと、心のネガに収まりきらないんだもん。」

『…ヌナ、頼むからいい加減慣れて。』

「え？
無理だよ？」

『……。』

「え、ちょっと待って何その顔。
呆れた顔も素敵❤️
え、待って、ぐーちゃ、え、どうしよう、心臓止まりそう。」

『生きて。』

「うん、痛っ！うん、生きるね！」

心臓が痛いのか、胸を押さえながら笑顔でそう答える。

おい、すげーでかい胸…押さえたら余計に強調されとるがな！
おい、そんなぴったりした服着て仕事行くなよ。
ガキどもには刺激が強すぎるだろ。
イライラするけど、それを口に出すとヤキモチやいてるみたいだから言わない。