想像をはるかに超える (ページ18)

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「ごめんなさい、約束してたのに、無理そうです。」

　
『仕事？』

「はい…すみません、突発的なことが…あの、お話は出来ないんですけど。」

そう、個人情報もあるからか、彼女は仕事の愚痴はあんまり言わない。

ただ「疲れた」だけ。

言っても「今日は大変だった…クレームが進化してる。」とか「人権…教師にはないんかい。」とか。

あと笑えたのが「職員用トイレは昔のまま、生徒用トイレは明るくて綺麗でウォシュレットまで完備だから、便座もあったかいの…教師って人間でもないのかな…？」って。

可哀想だけど、なんか笑えてしまって、『寄付しようか？これで職員トイレ改装してくださいって。』と言えば「そんなの内部情報ダダ漏れてるのバレちゃうじゃないですか。」って。

真面目だよな。
学校っていろいろ大変だろうから、そうやって頑張る彼女に胸が痛む。

『どれくらいかかりそうか予想もできない？』

「そ…うですね。」

『ごめん、困らせたいわけじゃないんだ。
ん〜明日は休みだよね？
どれだけ遅くなってもいいから、終わったらうちに来て？』

「あの…それは…い、行きません。
あ、すみません、もう戻らないと…。」

『は？
え？
え？え？断られた…嘘でしょ？
え？
2週間ぶりだけど…。』