想像をはるかに超える (ページ1)

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「おはよう。」

「おはようございます。」

「おはよう。」

「おはようございます！
A先生！
今日2時間目だね！
またね！」

「朝から元気だね。
また…え？
3時間目じゃない？」

「だったかも！
また後でね！」

カリカリカリカリ…カリカリカリカリ

あ、もうこんな時間、1時間目は演習か…

「おはようございます。
号令お願いします。」

放課後

「A先生いますか？」

「はぁい！
あら？どうしたの？」

「さっきの問題がわからなくて、解き方をもう一度聞きたくて。」

「いいよ。
あ〜自習室行こうか？
用意は持ってきてる？」

「鞄ごとあります。」

「オッケー。
じゃあ、用意して行くから自習室で待ってて？」

30歳
仕事は教師
7年日本で教員をして、韓国の日本人学校で教員になって2年目。
真面目だけが取り柄。
学生時代に遊び倒したから、たまに羽目を外したくなるけど、生徒に遭遇したくはない。

仕事には満足してる。
給料はもっと欲しいし、休みだって欲しい。

どんなに生徒に尽くしても、それは信頼には繋がっても給料は増えない。

勉強を教えて欲しいと言われて定時を過ぎても、時間外の手当が付くわけじゃない。

志望校合格のために、入試要項を読みあさり、受験方法を考え、それに見合う小テストを作ったりアドバイスをしたり。

それで合格しても、私には一文の徳にもならない。
やりがいだけ。

自分の時間をすり減らして頑張っても、誰も褒めてくれない。