白布賢二郎 [甘やかし] ページ15
『賢二郎大丈夫ー？？』
「…A？」
風邪を引いた賢二郎のお見舞いをしにコッソリ来た。
いつも俺様な感じな彼氏がポケーっとベッドに横たわっていた。
ベットの側に行き、
『何か食べた？ゼリーとか買ってきたよ』
「いらね」
『なんか食べた方がいいって』
「じゃあ…食べさせて」
ーーーー賢二郎が甘えている！！可愛い！
『はい、どうぞ』
上体を起こした賢二郎にスプーンで掬ってアーンと食べさせてあげた。
「…冷たっ…もっかい」
『賢二郎今日素直で可愛いね』
「うるさい。」
こんな賢二郎見たことないから全部言うこと聞きたくなる。
『他に何かやってほしいことある？今日はなんでもやってあげるよ』
「ふーん、なんでもやってくれるんだ」
『ほら、言って？』
後ろの寝癖がまた母性をくすぐる。
「じゃあ…汗掻いたから着替えさせて」
『っえ？！』
着ていたTシャツに手をかけて、ほら手伝ってと言ってきた。
私はおずおずとTシャツを上に脱がせた。賢二郎の引き締まった上半身を見てしまい喉が鳴った。
「病人にムラムラするなよ」
『し、してない！』
「どーだか」
少し笑って新しいTシャツを着ていた。
「次は膝枕して」
『は、はい…』
なされるがままになってきた。ベッドに座り賢二郎が頭を仰向けに乗せてきた。
「頭撫でながら俺の好きなところ言って」
『へ？！』
「なんでもやってくれるんだろ」
ーーーー賢二郎こんなキャラだったっけ？
なんでもやると言ってしまったので従った。頭を撫でながら話し始めた。
『……賢二郎はまずかっこいい…顔ももちろんだけど、バレーに対する気持ちとか……すごいって尊敬する。意地悪してくるけど優しいところとか…私が辛いことあってもすぐ気づいてくれるとことか』
自分で言ってて恥ずかしくなる。
「Aは意地悪されるの好きだからな」
『そんなことないっ』
「じゃー、次キスして」
『キ、キスっ…』
「早くしないと熱が上がる」
こっちが熱上がるんですけど、そう思いながら心を決めた。
膝の上にいる賢二郎に唇を落とした。
「…おでことか…バカにしてるだろ」
『ダメっすか…』
「ちゃんとやれ」
綺麗な顔の賢二郎に近づきキスをした。
するとぐるんと視界が変わり、ベッドに寝かせられていた。
『…』
お互いの指が絡まり、熱っぽい目で見つめられている。
「次はここで運動して俺の熱冷まして」
首筋に唇を落とされた。
賢二郎は甘え上手…
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作者名：フラムボン
| 作成日時：2019年9月26日 15時
