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黒.尾鉄朗2 ページ2
すると鉄朗の電話が鳴り、通話を押して電話し始めた。
「もしもーし、なにー」
電話の向こうから女の子の声が聞こえてくる。
鉄朗はうんうん、と言ってすぐ切ってくれない。私はまたムカムカ、イライラ、悶々が沸き立つ。
ーーーー私がいながらなに女の子とベラベラお話ししちゃって！
顔には出さなかったが、私は不機嫌○○になった。
「はいよー、じゃまた」
そう言ってやっと切った。
私はブーたれてプイっと鉄朗じゃない方を向いた。こんなに彼女があからさまに不機嫌なのを知ってほしかった。
すると、鉄朗は立ち上がり机の椅子に座り始めた。
ーーーーなんでなんで！！こんなに不機嫌なのわからないの？！？！
鉄朗は机で何か書いている。
チラッと見たり、あなたのことなんて気にしてませんよといったアピールをスマホを見て作り上げた。
実際スマホの内容なんて全然読んでない。
ーーーー鉄朗とやっと久しぶりに遊べるのになにさなにさ！！
鉄朗はそこまでってことなんだね！
自分だけがこんなに鉄朗と会いたがっていたのも腹立たしい。
鉄朗が隣に戻ってきた頃は不機嫌が顔に出でいた。
「…放ったらかしにしちゃってごめんね？」
流石に私の不機嫌がわかったようだ。
『…っべ、別にいーしー！』
ほら、また素直になれない。
「可愛い顔がぶーたれてますけど？」
笑いながら顔を覗き込まれた。
ーーーーむー！！！！！！笑うな！！！
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作者名：フラムボン
| 作成日時：2019年9月26日 15時
