泣くな ページ5
いい加減にしてよ
腸が煮えくり返るとはこういう事なんじゃないか
ヒソヒソと耳打ちをする彼女
ポンポンと肩を叩く彼
ぽつんと1人で立つわたし。
その状況が凄く悔しくて
「そんなの捨ててくれればよかったのに」
と言ってやった。
ごめんな
と言いながら紙袋を差し出してくる。
思ってないなら言わないで欲しかった。
無言で渡してくれた方が気が楽だ。
なんて思った時
『Aじゃん。何してんだ？オマエ。』
という低い声。
わたしより随分背の高い辮髪の男。
ドラケンだ。
何って言われても…
見りゃわかるでしょ
前の男が新しい女連れて会いに来てくれたんだよ
ご丁寧にありがとさんですね
『あー…』
と、察しのいい彼は何かに気づいたようで
後ろを振り向く。
「ん？何？ケンチン。コイツぶっ飛ばせばいいの？」
と、ひょこっと出てきたちっちゃい方を止める。
最悪だ。
1番見られちゃいけない奴らに見られてしまった。
だけど万次郎の姿を見た途端
なぜかまたぶわっと涙が出てきて
「万次郎のばかーー」
と怒りの矛先を変えた。
肩をパチパチと叩いても
腕をガシガシ叩いても
頭をよしよし、と撫でてくれる。
『行くぞーAー』
とドラケンが声をかけてくれるまで
ずっとずっと万次郎を叩き続けた。
それでもずっとずっと隣で
頭をよしよし、としてくれる手は
とても優しくて暖かかった。
ガランっという音がして
ほっぺたに熱いものが当たる
「だからそれ甘くて飲めないんだってば」
と言うと、ごめんごめん間違えた
とレモネードと交換してくれる。
『アイツはもうやめた方がいいぜ』
なんてドラケンが言うから
もう辞めとくよ、ありがとうと返す。
『俺言ったからな』
と念を押される。
わかってるよ。もう大丈夫。
そんなやり取りが面白くなかったのか
万次郎はあーあ。と言いながら
つまんねぇの、と言って
転がっている空き缶を蹴り飛ばした。
コイツは本当に空気が読めない。
これだけ一緒にいてもわけがわからない。
何を考えて、何を思っているのか。
でも、さっきの暖かくて優しかった手の感触は
言葉よりも何か大きなものを感じたんだ。
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ミリカ(プロフ) - ゴリラの娘ですさん» あざーす✌️😃うちの万次郎くんは口数が少なくて、物足りなさもあったと思いますが、喜んで頂けてよかったです！またそのうち万次郎2人目書くので、お会いできたら喜びます。わたしがw (2021年10月19日 17時) (
レス) id: 74af4c8036 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 素敵な作品ありがとうございます(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ。いやぁホントに神すぎます！ (2021年10月19日 17時) (レス) @page26 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
有泉実樹 - 脳みそと相談笑😅相談頑張ってください（？）私も頑張るぞー！😤 (2021年10月18日 21時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ミリカ(プロフ) - 苺みるくさん» とんでもない🥺書いては消し、書いては消しの繰り返しで思った事がなかなか書けないので、もう最後の方はやべぇこれ終わるんか？って思いながらでした😫ぜひまたお付き合い下さい♡ (2021年10月17日 15時) (レス) id: 74af4c8036 (このIDを非表示/違反報告)
ミリカ(プロフ) - 有泉実樹さん» ありがとうございます(* ॑꒳ ॑* )次まだ誰にしようか決まってないので、脳みそと相談してから書きますwお楽しみに😭🙏 (2021年10月17日 15時) (レス) id: 74af4c8036 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミリカ | 作成日時：2021年10月13日 10時
