STARLIGHT ２ (ページ44)

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☆～side 隆二～ページ44

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「隆二………ずっと好きだったの。だから、彼氏とも……続かなくて。やっぱり私は…隆二が好き」

酔ったと言うリノアを中庭に連れ出し酔いを覚まさせる

柵に寄りかかって無言だった俺にリノアは突然告白を始めた

俺の手を握って上目遣いで見上げる彼女にはドキドキも興奮もしない

所詮、遊び相手の一人だ……

彼女を好きになった事もないし、彼氏が出来たと知った時も何とも思わなかった。

「………ごめん。リノアとは付き合えない。もうこれで終わりにしよ……俺が気持ちに応えられる事はないから……ほんとごめん」

リノアの目にはどんどん涙が溜まっていく

でもここで優しくしたら終われないんだ

「泣いたって俺の気持ちは変わらないよ」

「…………じゃあ最後に……抱きしめて…」

「えっ………」

溜まった涙を頬に流しながらリノアは俺の胸に飛び込んで来た

それを拒もうと両手を肩に乗せた時、俺の視界に口に手を当てたAが映った

美紀と彩に臣と岩ちゃん……みんな居る。

「…………リノア、離れて」

俺の低い声に驚いたリノアは顔を上げゆっくりと体を離した

また顔を前に向けた時にはもう誰も居なかった。

「タクシーまで送るから、もう帰れ」

タクシーに乗り込むリノアは最後に「今までありがとう」と笑顔で言った

俺のわがままに付き合わせたのに、ありがとうと言うリノアを嫌いにはなれない。

俺の方こそ……ありがとう…

………そして、ごめんね。

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部屋に戻り、スマホで番号を表示させる

弁解をする理由も無いのかもしれないけど、誤解して欲しくない

俺はAだけを見てるから………

でも、繋がらないスマホをただ眺めるだけの夜だった