STARLIGHT ２ (ページ35)

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☆～side 剛典～ページ35

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その日はお互い仕事で落ち合えたのは夕方で

日も伸びた初夏、顔を合わせた時に頬を赤らめる彩が夕日に照らされて更に綺麗だった。

「うわぁー、予想より凄いよ！綺麗だね」

やっぱりヒールで目線が同じ高さの彩が俺を見ながら嬉しそうな顔をしている

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一年に一度しか無い今日をどう過ごそうかネットを検索したらトップで出てきたこのイベント

URLを付けて彩に送ると"行きたい♪" とすぐ返事をくれた

大小様々な提灯に、たくさんの笹にそれぞれの願いを書いた短冊が飾られ、色とりどりの七夕飾りが並んでいる

今夜は会えるのかな？

きっと会えるよ、僕たちみたいに。

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「はぐれたら困るから繋いでよ」

何とか理由を見つけて彩の細い指に自分の指を絡ませた

恋人繋ぎーー。

目を合わせた彩とお互いハニかんで、手をブラブラさせて歩き出した

「「やったーーー」」

大の大人がハイタッチをして喜びはしゃぐ……

彩におねだりされたお菓子を見事落とせた射的

「ありがとうー！岩ちゃんも食べる？」

子供みたいに喜ぶ彩に俺はずっとニヤけて恥ずかしいよ

でも、そういう彩が可愛くて………

「彩、好きだよ」

袋を開けて一本取り出したポッキーを見つめながら彩は動かなくなった

てか、ここじゃムードも無いよね……

やっちゃった………そう思った俺の目にちょうど飛び込んで来た、ハートのオブジェ

陽が落ちて綺麗なイルミネーションとなっているそこに彩の腕を引いて早足で向かった

手を握ったまま向かい合い、彩の目をしっかり見てもう一度……

「彩の事が好きだよ……大好き。俺と…付き合って下さい」

手の甲を口に当て、彩は微笑んだ

「私も…岩ちゃんの事……好き」

それを聞いた瞬間、思いっきり手を引いて強く強く抱きしめた。

「絶対、俺が幸せにするから。何があっても俺が守るから」

「………うん。岩ちゃん………ちょっと、ここじゃ恥ずかしいかなぁ…」

体を離して彩の顔を覗くと真っ赤に染まっていて、愛しさでまた強く抱きしめた

「だから……岩ちゃん…」

いいじゃん、見せつけたいんだよ。