STARLIGHT ２ (ページ27)

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☆～side 広臣～ページ27

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「A寝ちゃった？」

前から首を伸ばして岩ちゃんが俺の膝を覗き込む

そろそろ痺れてきたんだけどな………

度数の強いシャンパンを一気に飲み干したAはそのまま俺の膝に倒れ込んだ

スゥーと寝息を立てるAの寝顔は少し笑ってるように頬が上がっている

「……寝てるよー、気持ち良さそうに」

つい触れた頬が………熱かった。

「あつっ。……酔っただけでこんな熱くなる？」

俺の言葉に彩が移動してきてAの頬に触れた

「この子…熱あるのかも。風邪引いてるから」

「え？熱？もう帰した方がいいんじゃない？」

彩の後ろから顔を覗かせる岩ちゃん

こういう時にイチャついてんなよ！？

「俺……送ってくわ。……A、帰るぞ」

体を揺すぶってみても「ん～」としか言わず目も開かない

一度彩にもたれかからせ抱きかかえた

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メンバーに事情を話し、Aの荷物を持つ彩とタクシーの前で別れ店を後にした。

「もしもし？…あぁ。A連れて先に出たから。こいつ熱あって……うん。送ってく。……わかったよ。ちゃんと家に届ける。……じゃあまた明日」

ったく、彼氏かっつーの………隆二のやつ。

店に着いて俺とAが居なかったら、あいつ絶対疑うだろうな……

そう思って自分の身を守る為に先に電話をした

なのに、俺の努力を無駄にしたんだ。

『……きもち…わる……もう…む…ぅり』

「は？家まで我慢出来ない？」

『はやぐ………おろじて……ぅ…』

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仕方なく先に通る俺のマンションでタクシーを降りた

お姫様抱っこでAを抱え部屋まで連れていく

『ぅう………はぁ……』

「スッキリした？」

リビングまで来たAはフラフラしていて、俺は頭を抱えた

あーぁ、隆二になんて言い訳しよっかな……と。