STARLIGHT ２ (ページ13)

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☆ ページ13

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「隆二もだけどさ、Aもすげぇ分かり易いな。気持ちがあるなら意地張ってないで伝えりゃいいじゃん」

『臣さん………私の気持ち知ってたんですか？』

勢い良く顔を上げ、臣さんの右腕をギュッと掴んだ

目を見開いた臣さんは"やべぇ"といった表情だ

「あぁ…………うん、み……あっ、いや」

『美紀さんのお喋り………』

「俺が聞いたんだよ。気になったから」

掴んでいた臣さんの腕がうっすら赤くなっていて、私はそこを撫でていた

『キスしたくらいで浮かれてたんです…私』

「は？…隆二とキスしたの？」

撫でていた私の手を今度は臣さんが掴んだ

知らなかったのか……やっちゃった…

『聞いてるかと思ってました、隆二さんから』

「全く聞いてない。デートしたとか飲みに行ったとかしか知らなかったわ」

『後悔はしてないんです。ただ…キスだけの関係でもいいって思った自分が凄く嫌で…』

「隆二は……なんて？」

『辞めようって。傷付けるつもりなかったって』

「うん……」

『私の気持ち分かっちゃったんですかね。突き放されちゃいました』

握られた手に力を込めて目をギュッと閉じた

思い出したらまた泣けてきちゃったから

「隆二もすげぇ悩んでると思うよ。お前が諦めたら進まないよ前に。泣くなよ…な？」

『………はい』

「ケーキ買いに行かない？みんなで食おう」

手を引かれてエレベーターで玄関に向かった

ポーン。と音を立てて開いた扉ーー

足を踏み出そうと前を見れば

『…………隆二さん』

やっぱり笑ってはいなかった。