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プルプル〜トゥルトゥル〜
パクリと口に含めば甘い香りがいっぱいに広がる
「美味しいー」
プリンは私を裏切らないよねー。
クリームが乗ってても、焼き目があっても、カラメルがなくてもどれでも美味しいんだから。
「そんなに旨いの?」
ラグの上に座る私をソファから上半身だけ乗り出して臣が覗き込んできた。
「旨い!食べる?」
「ちょっとちょうだい」
隆二にするように差し出したスプーン
あ、あれ。
これじゃ間接キスになっちゃうか。
なんて考えてる間に臣は何も気にしてないのか一口プリンを食べていた。
ドキッ…………
「うまー!ありがと」
プリンを私に差し出す笑顔の臣
ドキドキッ………
「う、うん」
まただ……臣にドキドキなんて……
私のストライクゾーンはこんなに広かったの?
あんなにイライラして、腹立ててばかりだった臣にドキドキするなんて……
違う!
朝からチューをおねだりしてきた隆二にドキッとしてその延長線上のドキドキだ。
あれから私の心臓がただ音を立て続けているだけで
臣に対するものじゃない……そう言い聞かせる。
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作者名:taka | 作成日時:2016年1月21日 15時