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こんな綺麗な顔の人たちなら、男性同士も楽しめるかも









臣さんが女役はちょっと意外だけど……









あらぬ妄想を巡らせる私をよそに臣さんがレクチャーを始めた。









「こうやって腕を回して上目遣い、ここポイントね?」









上目遣いのまま私を見ながら指で"ここ"と大きな瞳を指している









「で、甘ーい声で……怒ってる?って聞いてみ」









「健二郎さんどうですか?」









「きっしょいわ!俺、男は無理やわ」









「じゃなくてー、女の人にされたらどうですか?」









「まぁー、抱くやろな!」









「ほらー!隆二にやってみ?」









「私……変態じゃないからそんな事出来ません」









「変態は関係ねぇだろ!色気のある女はこれくらい簡単に出来るんですけどねー!Aには無理か」









「なんや、喧嘩したん?」









「喧嘩なんですかねー?」









「さぁー。隆二の事や、謝ったらすぐ許してくれるやろ」








「臣、はよどけって」いつまでも絡んだままの臣さんを押し退けてこの場を離れた健二郎さん。








「私なにも悪い事してない……」









「だからー、さっきの」









「やりません!」








臣さんの言葉を待たずに言葉を被せ、腕に掛けたままのジャケットをハンガーに戻した。









「お色気作戦は無しにしても、ちゃんと仲直りしろよ?」








「はい……臣さん、ありがとうございます」









レクチャーは無駄になるかもしれないけど、臣さんと健二郎さんのおかげで気持ちが楽になった。









落ち込んだ時に笑わせてくれる仲間が私には居る。

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作者名:taka | 作成日時:2016年1月18日 2時

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