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このお店のトイレ、私が扉から出て驚くのはこれで2回目だ。









まだ隆二さんと付き合う前に諦めようと連絡を断った私に、悲しい顔を向けた彼に会った時……それが1回目。









そして今、私は2回目の驚きを体感中。









扉を開けてすぐ、壁に寄りかかり腕を組んだ隆二さんがゆっくり私に視線を向けた。









「げっ!」









思わず出てしまった悪態にも驚きもう一度トイレの扉を閉めようとした私









「おい!」









けど、その扉はこじ開けられ、隆二さんに腕を掴まれ引きずり出された。









「なに逃げてんだよ!」









バタンと音を立てながら閉まった扉にも驚く私は、小さく小さく縮こまった。









「………なんでそんなに怒ってるの?」









「Aが逃げるからだろ!」









「その前から怒ってたでしょ?………私が打ち上げに行ったから……怒ってるんでしょ?」









「だからぁ………怒ってんじゃなくて………」









不安いっぱいの眼差しで隆二さんを見上げると、口角を下げていて









あの日のような悲しそうな寂しそうな顔をしていた。

☆〜side 隆二〜→←☆〜side 広臣〜



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作者名:taka | 作成日時:2016年1月18日 2時

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