STARLIGHT ーmemoriesー (ページ5)

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どのタイミングで切り出そう……全員揃ったらだよね？

そんなことを考えながら衣装を並べ終えると楽屋にメンバーが入って来た。

テーブルに置いた荷物を広げ始めるメンバー

最後に入って来た隆二さんは私に向かって歩いてくる。

「A、おはよう」

その優しい声と笑顔で涙が出そうになるのを必死に堪える。

「おはようございます」

「お土産渡した？」

「はい！彩さんにお饅頭かよって文句言われたんですよ？ねー彩さん！」

「言ってないけど？隆二さんお土産ありがとうございます！」

「嘘ついた……」

「どういたしましてー！相変わらずいいコンビー」

隆二さんは笑いながら椅子を引き出して荷物を置いた。

「彩もお土産もらったの？」

食べ物の話にはすぐ食いつく岩田さんが彩さんに期待の目を向けている。

「後で食べよう、一緒に」

あんな文句言ってたのに……岩田さんに笑顔を振りまく彩さんを軽く睨み付け唇を尖らせた。

「饅頭でも嬉しそうじゃん、彩」

座ったまま私を見上げ笑う隆二さん。

「あれは岩田さんに笑顔を振りまいてるだけなの！」

「なんだよそれ」

笑い続ける隆二さんの肩を手のひらで叩きながら騒いでいたら、なんだか元気が出た。

「A、報告あるでしょ？今言っちゃいな！」

美紀さんがタイミングをみて言ってくれた一言でメンバーの視線は一斉に私に向けられた。