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三日目の夜、この日もスタッフと飲んでいて私はほどよく、気持ちよーく酔ってた。









隣に座っていた同じ部屋のメイクの歩美さんに「Aちゃん、携帯ブルッてるよ!」と言われ気付いた着信。









「あ、ちょっと電話して来ます」









上がる頬を押さえながらテラスに行き、通話ボタンを押せば愛しい人の声。









「A、今大丈夫?」









「隆二さーん!声聞きたかったよー!」









「寂しかった?」









「……………すごく」









空港でお別れしてから初めて繋がった電話。









たくさん話したい事があるし、ずっと隆二さんの声を聞いていたい……









でも、甘い時間は長くは続かない。









「Aちゃーん!そろそろ店変えるよ!早くおいで!」









後ろを振り返ると、呼びに来たのは廣瀬さん。









「すぐ行きます!…………隆二さん、そろそろ切りますね……」









「ごめん、一人じゃなかったんだ?……楽しんでおいで。またね」









待受画面に戻った携帯を見つめながら、ちょっとくらい引き止めてくれてもいいのに……私のワガママが発動中。









寂しいのは、私だけなのかな。

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作者名:taka | 作成日時:2016年1月18日 2時

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