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☆〜side 隆二〜 ページ31

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"終わったよ!もう寝ちゃった?"









Aにやっと連絡出来たのは深夜1時。









明日から海外だし寝てるよなー。









会いたかったんだけどなー。









送迎車の中、Aとのトーク画面に設定した画像を見てもっと会いたくなった









付き合った日に俺があげたバラの花束を持った笑顔のA









ちょうど目の位置がメッセージで隠れててスクロールさせて必死に顔を覗く









「ほんと可愛い」









思わず出ていた言葉に腕を組んで目を閉じている臣が反応する









「誰が?」









「Aしか居なくない?」









「ほんと好きだねー」









「そりゃねー……あ、」









臣と棒読みトークをしてたら手の中でスマホが振動した









"起きてるよ!お疲れ様!"









Aから届いた返事に、待たせてしまった申し訳なさと待っててくれた嬉しさが込み上げた。









「お疲れでした」と車を降りてすぐ声が聞きたくて電話をかけた









俺とAのマンションの間にある信号がGoサインを出すのを待ちながら。









繋がった電話越しに聞こえたAの声で疲れも眠気も吹っ飛ぶ。









「もしもし」









「こんな時間になっちゃってごめん!もう寝ちゃったかと思った」









「ハワイが楽しみで寝れなくて」









「なんだ、そっち?」









「………うそ。待ってたの……隆二さんに会いたくて」









「……すぐ行く」









信号がGoサインを出したかなんて見ずに走り出した









早く、早くAに会いたくて。

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作者名:taka | 作成日時:2016年1月18日 2時

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