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思ったよりも綺麗に塗れて楽しくなったのか、次の爪を塗り始めた隆二さん









真剣な目付きをして口がムッとアヒル口……可愛い。









「そうだ、隆二さんあのね……」









「ん?……なに?」









爪だけを見ていて目が合うことはないけど、話はちゃんと聞いてくれる……そんな仕草がかっこいい。









「15日からハワイに撮影に行くの」









「そうなの?誰の撮影?」









「敬浩さんの、フォトブックだって!産休に入る百合さんの代わりに」









「へぇー、いいなーハワイ………あ、またはみ出た」









教えてあげた通り綿棒で拭き取る隆二さん……









「どれくらい行くの?」









「一週間………だって」









「えー、寂しいじゃん……」









「………うん」









「A?」









寂しくなって俯いていた顔を上げたら隆二さんも私の事を見ていて、やっと目が合った。









優しく微笑む隆二さん









「頑張って!連絡するから、寂しくならないように」









いつの間にか塗り終わった指を撫でながら優しい声で背中を押してくれた。









隆二さんのこと、また好きになっちゃった








膨れ上がる好きって気持ちに限界はないみたい。

恋しい君に。→←☆



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作者名:taka | 作成日時:2016年1月18日 2時

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