プロローグ。 ページ1
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「隆二早くー!遅れちゃうから!」
「やばい!ビデオカメラ、臣に渡すの忘れちゃった」
「えー!今すぐ電話して、会場で会えるか聞いて」
「臣起きてるかなぁ?あれ、臣の番号……」
「時間ないから車でやって!」
玄関の棚に置いてある貝殻のお皿に手を伸ばし、二つ並んだ部屋の鍵を一つだけ掴んで慌てて靴を履く。
少し遅れて隆二も玄関にやって来てかかとを踏んだまま部屋を出た。
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車の中、運転する私を隆二はニコニコしながら見つめている。
「どうしたの?」
「楽しみだなと思って、Aの一一一一」
隆二さん私はあの日、星空の下で言ってくれた言葉を今でも鮮明に覚えてます。
"今市Aに、なってほしいから"
少しイマイチなプロポーズも私には心の支えになって、あなたを待つことができました。
私と隆二さんの未来はこれからも輝き続けると信じてーー。
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作者名:taka | 作成日時:2016年1月18日 2時