STARLIGHT (ページ42)

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☆ ページ42

ゆっくり離された唇

恥ずかしさに目をギュッと瞑った

私の頬に流れた涙を親指で拭った隆二さん

「………後悔した？」

見上げると眉を下げて困ったような顔

『…………してません…隆二さんで良かった…』

隆二さんは……後悔してる？

答えを聞くのが怖くて私は聞けない

「ここまで練習するつもり無かったんだけどね」

ニコッと笑う隆二さんは私の手を握ったまま歩き始めた

練習………？

ファーストキスだったのに……

私の中の隆二さんはそんな人じゃない

期待してたのは……私だけだった？

隆二さんにとっては遊びにすぎないの？

『隆二さん……酷い人ですね』

「嫌いになった？」

『………努力します、そうなれるように』

「……俺はAを幸せに出来ないよ」

『どうしたんですか？急に。でも幸せかどうかは私が決める事です』

「……A…」

そこからマンションまで無言だった

隆二さんは何が言いたかったのか……

懺悔の言葉なら聞かなくて良かったかもしれない