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刀剣が10振り ページ13

加州清光side









『大丈夫ですから、刀から手を下ろしてくださいな…』









なんで、なんでそんな悲しそうな顔するの…?









いつだって人間に酷い仕打ちをされてきたのに。









俺達は、もう二度とAに…




俺の可愛い妹に、人間に触れられたくない。









けど、Aにそんな悲しそうな顔をして欲しい訳でもない…









清光「…分かった。」









安定「清光…!」









清光「安定、言いたい事は分かる。






でもお前も、俺と同じこと思ったでしょ?」









安定「っ…分かったよ。」









そう言って安定も刀から手を離した。









他の2人も同じことを思ったみたいだね、









少し苦しそうな顔をしてるけど、




刀に手を置いてはいない。









『((ほっ……ありがとうございます、清光兄様。』









うん、可愛い←








可愛いけど…兄として、言うことは言っておかないとね。









清光「A。」









『…はい。』









清光「今は審神者がどんな奴か分からないから




とりあえずAの意志を尊重して、



刀から手を下ろした。









でも。



もし審神者がAにとって害のある存在だって俺達が判断したら…









すぐに首を落とす。」









A、お前は純粋だから。







純粋すぎるから、毎回最初に審神者の餌食になる。









今回こそ、絶対に…







Aを傷つけさせない。









『…承知致しました。』









清光「じゃあ、行こうか。」









そう言って俺は、離れの戸を開けた。






.

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作者名:じゃがいもの妖精 | 作成日時:2021年2月5日 23時

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