【テニプリ】はいどいて。立海の腐オタクが通ります。2

五十一個目 ページ3

クラス単位では何回ものリハーサルを終え、衣装チーム率いる裏方もここにきて活発に動いているようだった。むしろ役者陣より忙しそうにしていて、それもそうか、役者陣はもうセリフも覚えてしまっているしなあと考える。


衣装チームに渡された鬘は役者チームみんなで笑った。私は淡い茶髪のストレートで、早着替えをしてからは同じ色の巻き髪になる。が。


意地悪な姉妹の鬘はまさかのショッキングピンク。可愛い女の子たちになんてことを…!と思ったがまさかのお気に入り。まんざらでもない顔を見て謎だと思った。

そして前日。午前中の練習を終え完全下校になった私たちは早々に帰宅するか、明日の海原祭に思いをはせ友達と談笑するかの選択をしていた。


私は紗江ちゃんとおしゃべりでもしようかと思ったが、生憎断られたのでもう当てはない。
『仕方がない』と帰宅する準備をする。


靴箱でローファーに履き替え、擦り切れた靴底に買い替え時を感じる。
門をくぐりぬけようとしたところで、トントン、と肩をたたかれた。


振り向くと色とりどりの頭。ええ、テニス部様。



「よお秋山！なんか食いに行かね？もちろん奢るぜ……ジャッカルが！！」




「俺かよっ！？」



『はあ…』

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