【ワンピース】栗色の髪と青色の瞳を持つ美女は最強でしたPART3 (ページ11)

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104話コラさんは天竜人の血を引く家系の人間ページ11

ビビちゃんなら必ず故郷を救ってくれる事や人の為に自ら行動し、信じて待てば必ず来ると伝えるとコブラさんは嬉しそうな表情をした後、くいなとコラさんの方を目を向ける
二人に合図すると被っていた黒いフードを外した

「初めまして、霜月くいなと申します。師匠...いえ、Aさんの弟子です」

「俺はロシナンテ...ドンキホーテ・ロシナンテと言います。コラソンやコラさん、ロシーとも呼ばれています」

くいなとコラさんがコブラさんに挨拶をする
コラさんは本名を少し渋っていた事に気づいたが隠す事なく堂々と伝えていた

「ドンキホーテって...まさか!?」

「そのまさかです。俺は天竜人の血を引く家系であるドンキホーテ一族の人間です。元々、俺とその家族は聖地マリージョアに住んでいました。33年前、父が人間的な暮らしを求めて天竜人の位を破棄し、家族揃って世界政府非加盟国に住んでいました。そこから先は...」

コブラさんがコラさんの名字を聞いてまさかと言わんばかりの表情でコラさんの方を見ていた為、コラさんは頷きながら自分の家系と生い立ちを話そうとしていたが途中で言葉を詰まらせている

「コラさん！そこから先はもう言わなくていいから！」

『コラさん、無理に話さなくても...』

コラさんの様子がおかしい事に気づいたくいなはすぐに止めようとしていた為、私もくいなと同じ様にコラさんを止める
コラさんの過去を聞いて私とくいなは涙が出てしまうくらい辛いものだから...

「...ロシナンテ、話すのが辛いなら無理に話す事はないよ。誰にだって言いたくない過去の一つや二つはあるからね」

私達の様子を見ていたコブラさんが無理に話す必要はない事と誰にだって言いたくない過去の一つや二つはあると言うとコラさんは静かに涙を流している
その後、コラさんはコブラさんから借りたハンカチで涙を拭いた後、何処かスッキリした顔

「コブラさん、ありがとうございました！」

「元気になってよかったよ」

コラさんがコブラさんにお礼を言うとコブラさんは嬉しそうな表情で元気になってよかったと声をかけた
あっ！そうだ！ビビちゃん宛の手紙を渡さなきゃ！

『あっ！コブラさん、言い忘れてたんですけど...この手紙を渡して下さいもしビビちゃんが帰って来て全てが終わったらこれを読んでと言って下さい』

「分かった。預かっておくよ」

私はそう言いながら黒いマントの中に隠していた手紙を取り出し、コブラさんに渡すとコブラさんは手紙を受け取ってくれた