【ワンピース】栗色の髪と青色の瞳を持つ美女は最強でしたPART10 (ページ1)

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435話勝ったのはくいなページ1

まァ、くいなは子供の頃から強かったのもあるが私が少し鍛えれば他の剣士に負けないくらい強い女剣士へ成長し、2年後には女ヶ島でマーガレット達に鍛えて貰ってたしね
くいなは既に玲瓏を使いこなせている為、どんな困難が立ち向かってこようが玲瓏と共に乗り越えてくると信じている

「師匠！行ってきます！」

『頑張りなさい』

頑張れと声をかけるとくいなは頷きながらゾロの所へ行った
あの子なら2年前よりも強くなっているのが分かるしね

ｶｷｰｰｰﾝｯ!!

『始まったみたいだな。さてさて...じっくり見物させて貰おうか』

くいなは2年前よりも落ち着いており、ゾロの出方を伺っているみたいだ
ゾロも初めて会った時よりもさらに落ち着いている様子でくいなの動きを見ている

ｶｷｰﾝ!!

「さすがゾロね！あの頃より強くなってるじゃない！」

「へっ！お前もあの頃よりさらに強くなってるじゃねェか！」

くいなとゾロ、楽しそうで何よりだ
しかし、くいなは師匠の私が見ている事もあるからか負けたくないと言う意思がビシビシとそちらに伝わってくる

「そろそろ決めさせて貰うわ。ゾロは前よりも強くなっていて動きも早いけど...スピードが遅い！威力が強くても当たらなければ意味がないわよ！」

ｶｷｨｲｲｨｨﾝ!!!!!

「っ!!」

くいながそう言い放つと同時に刀を弾く音が聞こえてくる
両手に持っていたはずのゾロの刀を2本同時に弾き飛ばし、ゾロの首に玲瓏の刀を当てていた
ゾロはくいなの俊敏な動きと強さに驚いて咥えていたはずの和道一文字を落としてしまっている

『......この勝負、勝ったのはくいなだな』

「...！師匠、ゾロに勝ちましたよ！」

玲瓏を鞘の中にしまったくいなは嬉しさのあまり私に抱きついてきた為、思わずフッと笑いながらも抱きしめ返す
弟子の成長した姿を見れて満足している

『よく頑張った。さすがだな』

「当たり前じゃないですか！私は師匠の弟子なんですから」

もし私と出会わなければくいなはこんな風に強くなれないまま東の海(イーストブルー)で平和に過ごしたままだろう
あの子を故郷から連れ出してよかったのだろうかと一瞬思ってしまったが、くいなは嬉しそうに旅を楽しんでいるからそれでいいかと思ったからね

「あのゾロが一瞬でやられるなんて...！一度も勝てなかった理由が分かる気がするわ」

くいなが勝った事でナミはゾロが一瞬でやられるとは思わなかった様子だが次第に納得し始めている
そりゃそうだ...厳しく鍛えてるしね